どんな未来でも親友のためならと進んでいけるところが青春だなあと思ってしまいました(^^ゞ
2012年12月20日の朝9時から始まる物語です。
修太(福士蒼汰)は9時に鳴り始めた時計で目を覚ましました。
今日は幼馴染でかけがえの無い親友だった朔(野村周平)の3回忌です。
母に見送られながら朔の家へ行くと、朔の母が2階で待っていてと言いました。
2階の朔の部屋は2年前の当日のままです。
彼の机の上には、あの日に渡した幼馴染のミチル(本田翼)からの手紙が乗っていました。
幼い頃から心臓の悪かった朔は2年前にこの手紙を読んだ後、駅まで全力で走り発作で亡くなったのです。
修太はどうしても自分が彼を死に追いやったと言う罪悪感を持たずにはいられませんでした。
朔の母と少し話し、何か形見に持って行ってと言われた修太は、タイムトラベルが出来るという触れ込みの
玩具の腕時計を見つけます。
自宅へ帰るために江ノ電に乗った彼は、遊び半分でその時計を試してみます。
電車がトンネルを抜けて彼が目を開けると、そこは2年前の12月19日で、
目の前には生きている朔が座っていました。
それにしても、真っ直ぐな心で動いているだけに、切なさを感じる物語ですね。
修太は朔を助けるためだけに、必死に運命を変えようとします。
人の運命をそこまで大きく変えるには、それなりの代償があります。
その人の運命を変えたことで、周りの人にも大きな影響が起きてしまうのです。
そして、彼の行動を助けようとする謎の少女・今日子(未来穂香)の存在がまた切ないです。
長い時を独りで過ごした心優しい少女は、修太の願いをかなえようとします。
でも、その彼女の想いも消え去ってしまうという事実を知った時、彼女の辛さが身に沁みました。
そして、もっと大切なものを失おうとする修太の真っ直ぐな心がとても切なかったです。
修太、朔、ミチルの3人で過ごした2010年の1日がキラキラと輝いていて眩しかったです。
修太の選んだ未来にも3人が一緒に幸せな時を過ごせますようにと願ってしまった1本です。
監督:吉田康弘 出演:福士蒼汰 野村周平 本田翼 未来穂香
2013年 日本
(20130810)
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