江戸時代の加賀藩で料理方として藩に仕えた武家・舟木家の物語を映画化したドラマです。
上戸彩&高良健吾のコンビがどんな夫婦を見せてくれるのだろうと楽しみにしていました。
お家騒動という激動の事件も登場しますけど、上戸彩さんの大らかで優しい雰囲気が
全体を包んでいるような作品でした。
“饗応料理”って食べてみたい!と思ってしまいました(^^ゞ
料理が得意な少女のエピソードから始まる物語です。
春(上戸彩)は幼い頃から美味しい料理を作る子でした。
加賀藩の江戸屋敷に奉公していた彼女は側室・お貞の方(夏川結衣)に可愛がられていて、
お貞の方が病に臥せった時などは、生姜を利かせた身体に良いお粥を作ったりもしていました。
でも、彼女は料理の腕は良いけれど、気が強くて可愛気が無いと
嫁入り先の商家から1年ほどで戻されたという苦い過去も経験していました。
ある日、江戸屋敷内で行なわれた宴席で、何で作られた料理かを当てる余興がありました。
誰もが騙される中、見事に詳細な材料から作り方まで言い当てた春に、
台所方の舟木伝内(西田敏行)が目を丸くします。
そして、その舌と料理の腕前に惚れ込んだ伝内は、息子・安信(高良健吾)の嫁にと春に言い始めました。
それにしても、料理がどれも美しかったです~
色々な料理を創り上げる妻を演じた上戸さんの凛とした美しさと相まって、
例えシンプルな汁椀でも、とても美しくて美味しそうに見えるところが面白かったです。
また、不本意な人生を送ることになった安信を上手く誘導して、
自分から料理を覚えさせようとする展開も楽しかったです。
そして、クライマックスの藩の運命を担う“饗応料理”の豪華さには目が丸くなりました~
時は藩が激動に見舞われる時期なのですけど、殺伐な状況に引き込まれそうになる安信を
春が必死に止めようとする姿に胸を打たれました。
美味しそうな料理と共に純粋な夫婦の愛の優しさに癒された気分になった1本です。
監督:朝原雄三 出演:上戸彩 高良健吾 余貴美子 夏川結衣 成海璃子 柄本佑 緒形直人 鹿賀丈史 西田敏行
(20131102)
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この映画は試写会で観ました。公開は12月14日以降の予定です。