本当に対照的なキャラクターでした~
幼い頃の思い出から始まる物語です。
雨の中、母と幼い男の子が連れ立って歩いていました。
男の子は片足が悪く、歩くのも痛そうですけど、母は必死に家まで歩かせようとしていました。
ようやく家に着いてほっとしたのも束の間、逃げてきたはずの父が現れました。
父は母を殴り、男の子を捨てて俺と一緒に暮らそうと言います。
父は男の子を化け物と呼んで、彼の方を見ようとしません。
ぼろぼろになった母は父に引き摺られながら外へ連れ出されました。
そんな二人を追いかけ始めた男の子は、父に強烈な怒りを覚えます。
少年が父をにらみ付けると、父は無表情になって階段を後ろ向きに降りていきます。
そのまま父が自分で首の骨を折って自殺した時、母は何てことをと言って男の子の前に泣き崩れます。
そして、もうだめと言って男の子の首に手をかけると、今度は母も無表情になってしまいました。
それにしても、見た者を操ることが出来る男(藤原竜也)と、不死身の田中終一(山田孝之)の戦いは
痛そうなシーンがいっぱいでした~
操れる男は、凄い力はあるのですけど、力を使うたびに身体が少しずつ壊死していきます。
子供の頃は片足の先が黒くなっているだけだったのに、
大人になった今は、その足は腿の半ばまで無くなっています。
心の苦しみから力を使って、その後も身体の痛みに苦しむというキャラクターは本当に辛そうでした(T_T)
一方の田中終一は、操れる男の攻撃でこれは死んだだろうと思っても、しばらくすると復活します。
なぜ、お前は死なない!?と叫ぶ声に対して、
昔から身体は丈夫なんだと静かに答える田中くんの姿はちょっとシュールです。
そんな中、巻き込まれた無関係な人がどんどん死んでいく展開にはひゃあと思いました^_^;
また、究極の自己中の操れる男に対して、田中くんは自分の不死身さを他者への責任だと感じています。
能力の違いだけでなく性格も正反対なのです。
そんな二人は激突していく中で、次第にお互いの宿命を悟っていきました。
ラストに再登場するタイトルを観て、ちょっと怖さを感じました。
観終った時、物語は近未来SFサスペンスアクションふうなのに、
操る男のキャラクターや、やたらと死がいっぱい出てくる展開や、音の余韻とかが、
何だかホラーっぽいなあと感じた1本です。
監督:中田秀夫 出演:藤原竜也 山田孝之 石原さとみ 田口トモロヲ 落合モトキ 太賀 木村多江 松重豊
2014年 日本
(20140521)
→
公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/monsterz-movie/index.html追伸
この映画はジャパンプレミアで観ました。公開は5月30日以降の予定です。
追伸2
舞台挨拶は、司会者からちょっと答え難い質問があったりとかして、微妙なところもあったのですけど、
マイペースな藤原竜也さんと、気を使いながら答えようとする山田孝之さんと、
困った果てに可愛さいっぱいの石原さとみさんのそれぞれのキャラクターが面白かったです(^^)
また、木村多江さんと松重豊さんは大人の落ち着きという感じで素敵でした(^^ゞ
そして、監督さんは何故か答えがちょっと変でした^_^;