うん、全然分からない~と思いながら観ていました^_^;
どこか分からない薄暗い廊下と密室から始まる物語です。
鍵の掛けられた部屋で男たちが固唾を飲み込みながら妖しげなステージを観ています。
女性が銀のトレイをステージに置き、トレイから大きな蜘蛛が登場したところで、その場面は暗転しました。
母親からアダムへの留守電の言葉と共に朝の風景になります。
ステージを見つめていた男と瓜二つの男が疲れた顔をして起き上がりました。
彼は大学で歴史を教えているアダム(ジェイク・ギレンホール)です。
仕事は堅調でメアリー(メラニー・ロラン)という美しいガールフレンドもいるのに
何故かいつも彼の心は空虚で、疲れて悩みを抱えているような表情をしていました。
ある日、アダムは同僚からある映画をレンタルで観るようにと勧められます。
その夜、メアリーを先に寝かせて仕事をしていた彼は、ふとそのDVDを観始めました。
観終わって、感動も無くため息を付きながらベッドに向かいましたけど、彼女は突然に怒り出すと帰ってしまいます。
独りベッドに眠っていた彼は夢の中で、観たばかりの映画のフラッシュバックを見ています。
そして、ある場面でホテルのボーイをしていた男の顔を思い浮かべて飛び起きます。
そこには、彼とそっくりな男が映し出されていました。
それにしても、本当に分からない物語でした~
悪夢なのか、幻想なのか、現実なのかさっぱり分かりません。
しかも、ヒントは色々と散りばめられているようで、途中ではこの風景は嘘です!と言うような映像も登場します。
でも、きっと答え探しよりも、何となく感じればいいのだろうなあと思いながら観ていました。
終わり方が何ともシュールでした~
観終わった時、ふと昔に読んだ小説にあった言葉を思い出しました。
その小説には、ある問題の解決方法を知りたいと思いながら読んだら、例え料理の本でも楽譜でも
そこに答えは見つかると書いてありました。
もしかしたら、この映画もただその時に思ったように、自由に受け止めればいいのかもと感じた1本です。
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演:ジェイク・ギレンホール メラニー・ロラン サラ・ガドン イザベラ・ロッセリーニ
2013年 カナダ/スペイン 原題:ENEMY
(20140729)
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