キュートな上白石萌音さんは舞妓さんの卵にぴったりでした~♪
一人の少女が津軽の田舎から京都へとやってくるところから始まる物語です。
ある夜、大きな鞄を抱えた少女・西郷春子(上白石萌音)が京都の小さな花街“下八軒”へやって来ます。
舞妓になりたいと言う春子に、お茶屋の女将(富司純子)は誰の紹介で来たのかと問いました。
でも、花街のしきたりなど全く知らない彼女には答えられません。
実は春子は下八軒で唯一の舞妓・百春(田畑智子)のブログを見て訪ねて来たのです。
事情を理解した女将が春子へ帰るように言い含めると、彼女はうつむきながらホテルへと帰ってきました。
その時、お茶屋に居合わせた京野(長谷川博己)は春子を舞妓に育てようと主張し始めます。
彼は大学で方言を研究している教授で、鹿児島弁と津軽弁のバイリンガルである春子に惹かれたのです。
自分の教育メソッドで彼女に京言葉を教えるのは研究にもぴったりでした。
京野は同席していた花街の重鎮・北野(岸部一徳)に、彼女を舞妓に育ててみようと提案します。
最初は自分に得が無いと反対する北野でしたけど、舞妓まで育つかどうかを京野と賭けることになります。
そして、春子は改めて保護者である祖父母の許可を得て、下八軒へとやって来ました。
それにしても、現代の舞妓さんは街のアイドルなのですね~
下八軒は舞妓のなり手が無くて、三十路間近の百春(田畑智子)をずっと舞妓のままにしています。
彼女が芸妓になると舞妓が不在になってしまい、街のアイドル的存在がいなくなってしまうのです。
そんな街に突然やって来た舞妓願望の春子は、お茶屋の希望となっていきました。
そして何と言っても、舞妓になるために頑張る春子ちゃんが可愛かったです(^^)
仕込みとしての仕事をしつつ、言葉から立ち振る舞い、そしていくつもの芸を仕込まれていく毎日は
どんな子にも厳しいものです。しかも彼女には言葉の壁が高くそびえています。
それでも、様々なことに心を痛めつつも前を向く彼女の姿は印象的でした。
そして、そんな彼女を見守る人々の厳しさと温かさが、観ている方の心にも優しく響いて来ました。
時々登場する歌もコミカルで楽しかったです。
観終った時、彼女みたいな子が舞妓になったら、きっとお客さんに好かれるだろうなとニッコリした1本です。
監督:周防正行 出演:上白石萌音 長谷川博己 富司純子 田畑智子 草刈民代 渡辺えり 竹中直人 高嶋政宏 濱田岳 中村久美 岩本多代 高橋長英 草村礼子 岸部一徳
2014年 日本
(20140914)
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