やっぱり世界中に愛される女優のオーラは違うなあと思ってしまいました(^^)
結婚して6年が過ぎ、慣れない暮らしの中で苦悩を抱えるグレース(ニコール・キッドマン)に
突然の訪問者が訪れました。
アルフレッド・ヒッチコック監督(ロジャー・アシュトン=グリフィス)が新作のオファーに来たのです。
彼は新作「マーニー」のヒロインを、グレースに演じてもらいたいと願っていました。
グレースは脚本を読み、その役をぜひ演じてみたいと切望しますが、
公妃という立場では難しいことも理解していました。
そんな中、パーティの場で自分の意見をはっきりと主張した彼女に、
夫のレーニエ3世(ティム・ロス)は口を控えて自制しろと言い始めます。
アメリカ育ちで自分を主張する彼女の言動は、微妙な力関係で成り立つ政治の世界には強すぎたのです。
夫の態度に深く傷付いたグレースはますます映画出演への想いが強まり、とうとう出演を決意します。
でも同じ頃、フランス政府はモナコ公国への圧力を強め、税制を変更しなければ軍事衝突へと
発展する危機が迫っていました。
それにしても、グレース・ケリーは本当に危うい危機に立たされたのですね。
言葉もしきたりも知らないまま6年間を過ごしてきた彼女は、この危機により改めて自分を見直します。
女優としてはハリウッドへの復帰は念願でしたけど、
二人の子供を持つ母親としては家族を守らなくてはならないのです。
そして、彼女の選択は家族への愛を貫くことでした。
また、何と言ってもニコール・キッドマンの美しさは素敵でした。
グレースとはまた違う美しさかもしれませんけど、最高の衣装に身を包んだ彼女の存在感は
グレースの持っている強さも弱さも体現しているようでした。
そんな彼女の演じるグレースが各国の要人を前に語る言葉には、
シンプルだけに揺るぎ無い強さを感じました。
色々な意味が考えられるラストシーンには、ちょっと考えさせられました。
観終った時、きっと彼女の人生の選択は間違っていなかったと願いたくなった1本です。
監督:オリヴィエ・ダアン 出演:ニコール・キッドマン ティム・ロス フランク・ランジェラ パス・ベガ パーカー・ポージー ロバート・リンゼイ ジェラルディン・ソマービル ロジャー・アシュトン=グリフィス
2014年 フランス 原題:GRACE OF MONACO
(20141009)
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公式サイトはこちらへ http://grace-of-monaco.gaga.ne.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は10月18日以降の予定です。