“フレンチ・コネクション”はこういうものだったのかと、悪の根の深さにぞっとしました(-_-)
ジャン・デュジャルダン演じる検事は正義の人で、児童事案の担当から麻薬事案へと抜擢されます。
悪人に目を付けられた若者が麻薬に蝕まれてしまうケースも多いのです。
実際、彼が苦心して麻薬から更生させようとしていた美少女は、中毒で急死してしまいます。
児童を麻薬から守るためには元から断たなくてはという強い想いで、麻薬を扱うマフィアに挑んでいきました。
でも、マフィアのボスはずる賢いです。自分では動かず、絶対に足をつかせません。
検事は末端を叩いてもボスにはたどり着くことが出来ずに焦ることもありましたけど、
末端から徐々に組織の人間へと繋げていくことで、全体に影響を及ぼすようになっていきます。
そして、ジル・ルルーシュ演じる悪の親玉に対峙できるところまでやってきました。
それにしても、組織の繋がりよりも血の繋がりって怖いですね。
血の繋がりは警察や検事の捜査では見えないところに潜んでいます。
それだけに、根が深くて断ち切るのが難しいのです
主人公の検事の運命も、この血の繋がりによって大きく狂わされました(-_-)
また、何と言っても、役者が揃っていてカッコ良かったです~
ジャン・デュジャルダンもジル・ルルーシュも存在感が格別です。
自分の信じる道を強引に行く検事も、カリスマ性を見せながらも非情もなれるマフィアも二人のオーラがぴったりで、
こういう人たちが実際にいたのだろうなあと思えました。
ラストシーンまで一筋縄ではいかない展開に、ちょっとドキドキしながら観ていました。
観終わった時、この物語だったら若い監督さんでもこれだけの役者が揃っているのは納得!と感じた1本です。
監督:セドリック・ジメネス 出演:ジャン・デュジャルダン ジル・ルルーシュ セリーヌ・サレット メラニー・ドゥーティ ブノワ・マジメル
2014年 フランス/ベルギー 原題:The Connection
(20141026)
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東京国際映画祭のサイトはこちらへ http://2014.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=3追伸
この映画は第27回東京国際映画祭で観ました。公開予定は未定です。