やっぱり、キーラ・ナイトレイの笑顔は可愛かったです~♪
ある夜の小さなライブハウスでは、ステージで歌っていたミュージシャンが自分の友達をステージに呼ぼうとしていました。
その友達グレタ(キーラ・ナイトレイ)は首を振って嫌がりますけど、仕方なくステージで歌い始めます。
その歌は都会の孤独を歌い上げた寂しい内容で、今夜の客層には合っていませんでした。
それでも歌い終わった時、一人の中年客が感動の表情を浮かべて立ち上がって拍手をしていました。
彼は音楽プロデューサーをしているダン(マーク・ラファロ)で、すぐにグレタのもとへ行くと
自分のところからCDを出さないかと声をかけます。
でも、ちょっと胡散臭いダンの風貌に警戒したグレタはデビューする気が全く無いとはっきりと断りました。
実はダンは今日、会社をクビになったところでした。
店の外でグレタが出てくるのを待っていた彼は、彼女に本当の自分の状況や、
彼女が歌っていた時、どんなふうに音楽が広がったかを熱心に伝えます。
彼の真心を感じたグレタは一晩考えた挙句、ダンの話に乗ってみることにします。
でも、一度クビになった会社では、簡単に彼女の歌を取り上げてはくれません。
そこでダンは街のさまざまな場所で歌を録音してCDを創り上げることを思いつきました。
それにしても、音楽のシーンがとても素敵でした~
こんなふうに音楽が奏でられたら楽しいだろうなあと羨ましくなります♪
街角やビルの屋上など、NYのあちこちでの演奏シーンは、誰もが本当に嬉しそうで
こんなふうに創られた音楽なら、きっと聴いている人の心に響くだろうなあと感じました。
また、主人公二人の人生がそれぞれきちんと語られているのもよかったです。
ダンは相思相愛で結婚した音楽ライターの妻がいましたけど、あることがきっかけで精神と家庭が壊れ、
今は仕事も失ってしまっています。
でも、グレタたちとの活動によって音楽を取り戻すことで、人生の輝きを取り戻していく姿に、
この人にとって音楽がどれほど大切だったかを実感しました。
また、グレタの方も心に傷を負っていました。
音楽の才能を持つ恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)と一緒にイギリスから来たのは良かったのですけど、
彼がアメリカで成功してCDが売れ、ライブ活動などで家を離れる日々が続くと、心がすれ違ってしまいます。
多くのファンを前にスポットライトを浴びてステージに立つことに魅了されてしまった姿は
彼女が愛した人とは変わっていました(-_-)
彼女は自分の足場を取り戻さなくてはならなかったのです。
それもダンと始めた音楽でした。
グレタの不器用だけど嘘の無い真っ直ぐな生き方は、歌と一緒で潔かったです。
観終った時、このグレタの音楽に関わった人がみんな幸せになれますようにと願ってしまった1本です。
監督:ジョン・カーニー 出演:キーラ・ナイトレイ マーク・ラファロ アダム・レヴィーン ヘイリー・スタインフェルド ジェームズ・コーデン キャサリン・キーナー
2013年 アメリカ 原題:BEGIN AGAIN
(20150211)
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