劇作家・平田オリザ著の青春小説を本広克行監督がももいろクローバーZ主演で映画化した作品です。
テレビでも、もの凄い宣伝攻勢だったので、チャレンジしようかなと思いました。
主人公たちの心の揺れや演劇へ情熱を傾けていく姿に、元気を貰えるような物語が描かれていました。
明るくて元気で真っ直ぐな子たちばかりでした~
秋の高校演劇の地区予選が終わると、3年生は部活動を卒業します。
2年生の高橋さおり(百田夏菜子)は、今年も地区予選突破できなかったやるせなさと共に、
上映した劇の道具を原っぱで燃やしていました。
上級生が居なくなると、部活動は2年生が中心となります。
その場で同級生の橋爪裕子(玉井詩織)から新部長に推薦されたさおりは抵抗しますけど、
他の部員や、やる気の無い顧問の溝口先生(ムロツヨシ)の言葉で部長にされてしまいました。
春になり、新入生を呼び込むための演劇を考えなくてはならなくなりました。
困ったさおりが地区の図書館で題材を探していると、地区予選の強豪校の中にいた女子生徒を見かけます。
彼女のいた棚を見ると、そこは古典的な演劇を集めたコーナーでした。
そして、さおりは思わずシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を手にしていました。
それにしても、本当に青春ですね~
主人公たちは悩みながらも、いい舞台を創り上げようと懸命に練習を重ねます。
当然、3年生ともなれば受験など将来を左右する出来事が待っているのですけど、
少しずつ演劇の魅力を理解してきた彼女たちには、演劇を諦める道はありません。
そして、そんなさおりたちのパワーは、勉強に煩かった親たちや
一度は演劇の道を諦めて教師となった吉岡先生(黒木華)の心も大きく動かして行きました。
そして、何と言ってもモモクロのメンバーたちの初々しい演技が可愛かったです。
彼女たちの持っているパワーがそのままスクリーンに映し出されているようでした。
そんな彼女たちを演劇の道に導いていく吉岡先生を演じた黒木華さんの存在感もさすがでした。
全編に舞台演劇への愛が溢れているなあと感じました。
観終った時、期待通りの爽やかに思わずニッコリした1本です。
監督:本広克行 出演:百田夏菜子 玉井詩織 高城れに 有安杏果 佐々木彩夏 黒木華 ムロツヨシ 清水ミチコ
2015年 日本
(20150301)
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公式サイトはこちらへ http://www.makuga-agaru.jp/