岩明均著の人気コミックを山崎貴監督が映画化した2部作の後編です。
今回も原作は未読のままチャレンジしてみました。
完結編では心に響く言葉の連続に、生きることそのものを考えさせられるような物語が描かれていました。
今回は人間の怖さをしみじみと感じてしまいました(-_-)
母を殺されて独りとなった泉新一(染谷将太)は学校へ通う傍ら、密かにパラサイトの駆除を行っていました。
その行為はパラサイトの中でも問題になっていましたが、田宮良子(深津絵里)の支持により
パラサイトたちの彼への手出しは抑えられていました。
また、警察でもパラサイトの問題は大きくなっていました。
特殊部隊も動き出して、パラサイトの撲滅作戦が動き始めました。
その一環として、快楽的に人を殺してきた連続殺人犯の浦上(新井浩文)が呼ばれます。
狂気の中で生きている彼には、人間とパラサイトを区別する能力が生まれていました。
警察はパラサイトの疑いを持った人物たちを集めて、浦上に面通しをさせます。
その中で浦上は新一に目を付けますが、思惑により警察には否定の返答をします。
同じ頃、新一の行動への反感を抑えられなくなったパラサイト集団は田宮良子の意見を無視して
新一を抹殺するために三木(ピエール瀧)を送り込みました。
それにしても、後編の方が圧倒的に面白くて考えさせられました。
特に自分について深く考え続けていた田宮良子の言葉は、ひとつひとつが心に響きました。
また、最後に登場する最強の後藤(浅野忠信)の言葉には人間の恐ろしさを改めて感じて怖かったです。
そして、その後の新一の行動を観た時、ふとナウシカのコミック版を思い出して、
人間の生きることとはこういうことかもと感じました。
俳優陣の演技も映像もストーリーもエンドロールに流れる主題歌もみんな良かったです~
観終った時、やっぱりこの作品は日本で創られて良かったと感じた1本です。
監督:山崎貴 出演:染谷将太 深津絵里 阿部サダヲ 橋本愛 大森南朋 新井浩文 北村一輝 ピエール瀧 國村隼 浅野忠信
2014年 日本
(20150505)
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