1980年代のイギリスで、炭鉱労働者の支援のためにゲイの団体が募金活動をしたという
実話をもとに描いたハートフルなドラマです。
大好きな映画「リトル・ダンサー」と同じ時代の物語だなあと気になっていました。
強い差別の中にいたゲイたちと炭鉱労働者という両極端な人たちが友情で結ばれていく展開に
胸が熱くなるような作品でした。
これが30年前の実話だったのねと思いながら見入っていました～
1984年のロンドンでは、レズビアン＆ゲイのグループが自身たちの誇りをかけてデモ行進をしていました。
駅へ向かうために道を渡ろうとしていたジョー（ジョージ・マッケイ）は、その行進の中に巻き込まれてしまいます。
でも、その集団に惹かれるものを感じた彼は、一度は離脱した列に戻ると一緒に歩き始めました。
集団を率いるマーク（ベン・シュネッツァー）は、最近は自分たちを痛めつける警察官が減ったと感じていました。
実はその頃、政府から廃坑を決定されてしまった炭鉱労働者たちがストライキとデモ行進をしていたのです。
自分たちと同じように弾圧されている炭鉱労働者たちへの支援を思いついたマークは募金を始めます。
今話題の炭鉱労働者たちへの募金とあって、予想以上の額が集まりました。
でも、募金を贈る段階で困った問題が起きます。受け取ってくれる先が無いのです。
男は力強く炭鉱で働くのが当たり前という男たちに、レズビアン＆ゲイは理解の出来ない人なのです。
寄付を断り続けられて嫌になって来た時、ついにウェールズにあるディライスの役場が承諾してくれます。
でも、電話対応してくれた耳の遠い老婦人はマークたちがどんな団体かを理解していませんでした^_^;
それにしても、楽しい気分になれる作品ですね。
世の中を変えようとするマークの熱意と、炭鉱の代表ダイ（パディ・コンシダイン）の誠意が出会った時、
奇跡のような友情が生まれます。
そんな全く違った生き方をしてきた人々が理解し合い、友情の絆を深めていく展開が嬉しかったです。
でも、現実は厳しく、炭鉱労働者のストライキは長期になり、辛い苦境に陥っていきます。
相手への反感から、一時は両団体の絆が途切れそうにもなります。
それでも、辛い時に一番応援してくれたという感謝の気持ちは消えることはありませんでした。
最近のニュースを聞いて、30年前の出来事が現代に続いている事を改めて感じました。
観終った時、とても元気を貰った気分になった1本です。
監督：マシュー・ウォーチャス 出演：ジョージ・マッケイ ベン・シュネッツァー ビル・ナイ イメルダ・スタウントン ドミニク・ウェスト パディ・コンシダイン アンドリュー・スコット ジョセフ・ギルガン
2014年 イギリス 原題：PRIDE
（20150527）
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公式サイトはこちらへ http://www.cetera.co.jp/pride/