実質的な主人公は神様ではなくて10歳のキュートな女の子でした~
神様一家の日常から始まる物語です。
神様一家はブリュッセルの3LDKに住んでいて、みんな家から一歩も出ずに暮らしています。
家長で父親でもある神様(ブノワ・ポールヴールド)はとても意地悪&高圧的で、
家族にとても厳しく、厳重な規則を課しています
それでも、さらに神様は大人しい女神の妻(ヨランド・モロー)には文句と悪口を浴びせてばかり。
10歳の娘エア(ピリ・グロワーヌ)には煩いほどに叱り、反抗すると折檻するほど。
自分は神様だと威張り散らして、夫&父親としては最悪です。
しかも、神様の意地悪は家族に対してだけではありません。
世界中の人々に対しても、常に意地悪な規則を作っていきます。
悪いことが続けて起きるのも、お風呂に入った途端に電話が鳴るのも、
ジャムを塗った食パンを落とした時にジャム側から床へ落ちるのも、みんな神様の作った規則で
神様は書斎のパソコンで規則を登録しながら、人々が困る様子をニヤニヤしながら見ていました。
実は、今は亡くなっている一家の長男JCは小さな像を介して10歳の妹と話が出来ます。
10年間の不満が爆発寸前の妹に兄JCは“神様はパソコンが無いと何も出来ない”ことを教えます。
そして、家からの唯一の脱出方法を伝授すると、パソコンを壊して家出しろと勧めます。
妹エアは父親が眠っている間にこっそり書斎へ侵入すると、パソコンの秘密のフォルダを開けて
世界中の人々へ自分の寿命をメール配信します。
そして、パソコンをロックすると家から脱出しました。
それにしても、可笑しな作品でした~ あまりにも変なので引き込まれてしまいます(^^ゞ
しかも神様はめちゃくちゃ嫌な奴で、娘のエアはとてもいい子。
父親に似なくて良かったです(笑)
そして、エアが彼女の選んだ使徒たちを探し当てた時、世界が一変しました!
エアの出会う人々はみんな一癖持っている人たちで、ブラックさもなかなかでしたけど、
エアの見せる笑顔はとても可愛かったです。
観終った時、みんな愛と夢を見つけられて良かったなあとニッコリした1本です。
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル 出演:ブノワ・ポールヴールド ヨランド・モロー ピリ・グロワーヌ カトリーヌ・ドヌーヴ フランソワ・ダミアン マルコ・ロレンツィーニ セルジュ・ラリヴィエール ローラ・ヴェルリンデン ディディエ・ドゥ・ネック ロマン・ジェラン
2015年 フランス/ベルギー 原題:LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT/THE BRAND NEW TESTAMENT
(20160601)
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公式サイトはこちらへ http://kamisama.asmik-ace.co.jp/