セス・グレアム=スミス著の同名小説をリリー・ジェームズ&サム・ライリー主演で映画化した作品です。
あの「高慢と偏見」にゾンビ!?と思ったのですけど、予告編でも美しいドレスで闘っていたので
どんな展開になるのか気になっていました。
予想以上にオリジナルを踏まえている物語では、ラブストーリーの中でしっかりとゾンビと闘っていました。
闘うお嬢様たちはみんな気合が入っていてカッコ良かったです~
18世紀のイギリスは世界からの輸入品が集まり繁栄していましたけど、同時に謎のウイルスも入って来ました。
そのウイルスに感染すると、その人は人間の脳を食べるゾンビになってしまうのです。
人はゾンビに対抗するために高い塀と深い堀でゾンビ地帯を囲み、橋は1つを残し爆破されました。
ゾンビウイルスが落ち着いてきた頃、貴族の間にはゾンビのいない田舎町に住むようになりました。
そんなご時世でも女性の一生を考えた時、女性が生きていくためには結婚は必須という考え方が一般的でした。
美しい5人姉妹のいるベネット家も同じで、特に母親は今後のためには娘を結婚させなければと必死でした。
そんなある日、近所に若くて資産家のビングリー(ダグラス・ブース)が引越してくることになりました。
母親は娘たちを売り込もうと、早速、ビングリーも招待された地元名士の舞踏会へ乗り込みます。
目論見通り、美しい長女ジェイン(ベラ・ヒースコート)に一目惚れしたビングリーは、すぐにジェインにダンスを申し込みます。
でも、堅物の友人ダーシー(サム・ライリー)は、田舎は洗練されていないとばかりにけなします。
その言葉を耳にした次女エリザベス(リリー・ジェームズ)は一瞬にしてダーシーを嫌いになってしまいました。
それにしても、本当に『高慢と偏見』の世界ですね~
時々ゾンビが登場しても、しっかりとラブストーリーです。しかも、途中までは展開もほぼ同じ。
ただし、ゾンビが登場したら、がらりと雰囲気が変わります。刃物を持たせたら、5人姉妹は強いです。
日常でも喧嘩を始めると口喧嘩ではなくて本当に闘ってしまうような姉妹なのです。
教養ある女性の必須条件は音楽と外国語と武術みたいな台詞には思わず笑ってしまいました(^^ゞ
美しい物語に、あまりにも普通にゾンビが登場するのが可笑しかったです。
観終った時、さすがはジェーン・オースティンを愛するイギリスの映画だなあと感じた1本です。
監督:バー・スティアーズ 出演:リリー・ジェームズ サム・ライリー ジャック・ヒューストン ベラ・ヒースコート ダグラス・ブース マット・スミス チャールズ・ダンス レナ・ヘディ
2016年 イギリス 原題:PRIDE + PREJUDICE + ZOMBIES
(20160930)
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公式サイトはこちらへ http://gaga.ne.jp/zombies/