モウリーン（クリステン・スチュワート）は友人に連れられて、住む人の居なくなった家にやって来ました。
3ヶ月前にこの家で双子の兄が亡くなっていたのです。
兄と同じ霊能者の力を持つモウリーンは、死んだら会いに行くという生前の兄の言葉を信じていて
兄からのサインを受けとりに来たのでした。
でもその夜、何者かのサインを感じて家の中を確かめながら兄の名を呼んでいた彼女は、
急に漂ってきたぞっとする雰囲気に驚きました。
慌ててもと居た場所に戻ると、彼女のスケッチブックが激しく傷付けられています。
恐怖を感じた彼女は慌てて荷物をまとめると家を出て行きました。
翌日、モウリーンはブティックの袋を片手にパリの街を駆け回っていました。
彼女はセレブのキーラ（ノラ・フォン・バルトシュテッテン）のためにブランド服や装飾品を集める
パーソナル・ショッパーという仕事をしていたのです。
キーラの我がままに振り回されるこの仕事には正直うんざりしているところもありましたけど
兄のサインを待っているモウリーンはパリを離れられずにいました。
それにしても、不思議な雰囲気に覆われている作品でした～
兄のサインを受け取れずに、心の整理が出来ないまま宙ぶらりんの日々を送るモウリーン。
パーソナル・ショッパーとして紙袋をぶら下げながら、パリの街中をバイクで忙しく走り回るモウリーン。
そんな彼女は、SNSで匿名のまま連絡してきた何者かのメッセージに翻弄され始めます。
見知らぬ者だけど兄かも？と疑っている彼女が、次第にその謎のメッセージに従ってしまうのは
兄？と思っているのと同時に、そのメッセージが彼女の不満や欲望を解消するような指示をしてくるからです。
普段は試着禁止と言われている服を、SNSから着ちゃえと言われたからと言って従うのは変です。
それだけに、その謎のSNSが悪意を出してきた時の不気味さには何とも言えない恐怖を感じました。
そして、ラストの主人公の表情にはほっとしました。
ちょっとオカルトっぽく終わる展開には観ている方も翻弄されたなあと感じました。
また、そういう雰囲気にクリステン・スチュワートという女優さんはぴったりなのですよね。
最後までどうしても解らないシーンがあって、頭の中が「？」でいっぱいになりました。
観終った時、監督さん解説してください～と言いたくなってしまった1本です(^^ゞ
監督：オリヴィエ・アサイヤス 出演：クリステン・スチュワート ラース・アイディンガー シグリッド・ブアジズ アンデルシュ・ダニエルセン・リー タイ・オルウィン アンムー・ガライア ノラ・フォン・バルトシュテッテン バンジャマン・ビオレ オードリー・ボネット パスカル・ランベール
2016年 フランス 原題：PERSONAL SHOPPER
（20170514）
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公式サイトはこちらへ http://personalshopper-movie.com/