町田康著の同名小説をもとに石井岳龍監督、宮藤官九郎脚本、綾野剛主演で創り上げた不思議な時代劇です。
予告編を観て変な映画だなあと思っていたのですけど、何だか気になってしまったのでチャレンジしてみました。
予想以上に変でめちゃくちゃな展開に、うわーと圧倒されるような作品でした。
浪人の掛十之進(綾野剛)は旅の途中で偶然に見かけた物乞いの男をいきなり切り殺しました。
目の前で目撃した長岡主馬(近藤公園)が何をしているのかと駆け寄ると、
掛十之進はこの切り殺した男は新興宗教の教徒で、この藩に大いなる災いを呼ぶと言い切ります。
しかも、この新興宗教のために滅んだ藩はいくつもあり、
今すぐに手段を講じなければならないと主張し始めました。
長岡は掛十之進を連れ帰ると、上司で家老の内藤帯刀(豊川悦司)に紹介します。
でも、ライバルと競い合って今の地位に付いた実力者の内藤は、掛十之進のはったりをすぐに見抜きます。
そして、掛十之進の嘘を利用してライバルの家老・浦主膳(國村隼大)を陥れる計画を立て始めました。
それにしても、よくぞこんな作品を創り上げましたね~
まあ、最初からラストが見えてしまうような物語です。そこには謎は感じられません。
でも、ラストへ行くまでの展開が物凄い。予想もつかない展開とはこういう作品でしょうか。
どんどん死人の山が大きくなって不可思議な展開になり、あまりの展開にビックリしてしまいました。
そんな感じだったので、ラストで予想通りの締めくくりになった時はちょっとほっとしてしまいました。
観終わった時、スタッフも俳優陣も大変だったろうけど、でも創っていて面白かっただろうなあと感じた1本です。
監督:石井岳龍 出演:綾野剛 北川景子 浅野忠信 渋川清彦 近藤公園 若葉竜也 染谷将太 永瀬正敏 村上淳 國村隼大 豊川悦司
2018年 日本
(20180714)
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