中村文則の同名小説を村上虹郎主演で映画化したサスペンスです。
原作は未読ですけど、東京国際映画祭で話題になっていたので気になっていました。
予想以上に衝撃的な展開に、観終った後しばらくは声が出ませんでした。
大学生の西川トオル(村上虹郎)が河原に倒れていた遺体の傍にあった銃を拾ったところから始まる物語です。
彼は幼い頃に母に育児放棄され施設で育ちました。
ハンサムな顔立ちや軽やかな口調とは裏腹に、彼は女性に対して冷酷なところを持っていました。
ある日のこと。トオルは偶然、銃を手に入れます。
人を殺すために存在する銃というものに魅せられた彼の心は次第に揺れていきます。
そして、狂気と自制の間を揺れていた心がやがて自制に傾き始めた時、運命は大きな罠を仕掛けてきました。
それにしても圧倒される作品でした。
大人未満の青年の心の脆さや危うさが、銃の存在と共に丹念に描かれていました。
村上虹郎さんのナチュラルな存在感と広瀬アリスさんや日南響子さんの美しさも印象的でした。
そして、ラストにかけて映し出される映像は、一生忘れられないものになりました。
この映画を観たら、銃が落ちていたら触らずに警察へ連絡した方が良いと誰もが考えるかも知れませんね。
観終った後、R15+なのでお子様には見せられない作品なのですけど、色々な意味で若い子にも観て欲しいので
初めてのR15+記念映画にはどうかなあと、ちょっとだけ思った1本です。
監督:武正晴 出演:村上虹郎 広瀬アリス 日南響子 新垣里沙 岡山天音 後藤淳平 リリー・フランキー
2018年 日本
(20181117)
→公式サイトはこちらへ
http://thegunmovie.official-movie.com/追伸
川崎の109シネマズで上映された初日舞台挨拶付きの回を観ました。
映画を観て圧倒されていたので、舞台挨拶の時間にほっとしました(^^ゞ
←ボケボケですみません!