スティーグ・ラーソンのベストセラー小説“ミレニアム”シリーズを引き継いだ
ダヴィド・ラーゲルクランツのシリーズ4作目「蜘蛛の巣を払う女」を映画化したサスペンスです。
予告編を観て怖そうだなあと気になっていました。
リスベットの忌まわしい過去と妹カミラへの想いが明らかになる展開に最後まで引き込まれる作品でした。
相変わらず、DV男から妻子を救出して世間を賑わしているリスベットのもとへ
ハッカーの相棒から難しい案件の依頼が来ました。
依頼主に会ってみると、幼い息子を連れたプログラマーの男で、アメリカ国家安全保障局のサーバーから
自分が作成したプログラムを盗み出して欲しいという依頼でした。
そのプログラムが地球規模の戦争を起こせるほどの怖ろしいものだと知ったリスベットは
難しい顔をしながらも引き受けることにします。
しかし、その夜にプログラムを盗み出すことに成功した彼女は家にいるところを襲われ、
パソコンを盗まれた上に家を爆破されてしまいました。
それにしても、罪深いのはリスベットの父親ですね(T_T)
こんな父親を持ってしまった双子の娘たちの行く末は正義か究極の悪にしかないのですよね(T_T)
窓から身を投げ出して父の手から脱出し、現在は傷付けられている女性のために
悪人を倒し続けているリスベットと
サイコパスの父から逃れることが出来ずに悪の組織へと堕ちたカミラ。
二人が対峙するクライマックスは、雪の白さに浮かぶ黒と赤の対比する色と共に印象的でした。
そして、二人の心の中に恐怖として君臨している父親の存在の大きさにゾッとさせられました。
観終った時、過去との対決を終えたリスベットの人生はこれから変わっていくのかなと気になった1本です。
監督:フェデ・アルバレス 出演:クレア・フォイ スヴェリル・グドナソン シルヴィア・フークス キース・スタンフィールド
2018年 イギリス/ドイツ/スウェーデン/カナダ/アメリカ 原題:THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB
(20190120)
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公式サイトはこちらへ http://www.girl-in-spidersweb.jp/