スティーブン・キング原作のホラーです。
本当に本当に… 怖かったです(T_T)

湖のほとりにある田舎町を嵐が襲った。
映画のポスターを描いて生計を立てているデヴィットと妻子は家の地下室へと逃げ、一夜を過ごした。
翌朝になって嵐は去ったが、倒木に窓ガラスを破られてアトリエがめちゃくちゃになっていた。
妻を留守番に残し、買い物にマーケットまで来たデヴィットが息子とレジの列に並んでいると
突然、血だらけになった男が、霧の中で何者かに襲われたと訴えながら駆け込んできた。
気が付くと外は一面、濃い霧に包まれて真っ白になっていた…

怖いものが苦手なくせに、観に行ってしまいました…
そう言えば、私はかの有名な「キャリー」も「シャイニング」も観ていなかった…
でも「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」を手がけた監督さんなので
そこまで怖いとは思ってなかったのです~!
映画を観ている時だけでなく、家に帰ってからでも泣きたくなるほど怖かったです(T_T)

霧の中から現れたこの世には考えられない生物たち。
まるで「エイリアン」のように人間を襲ってくる生物との闘いの中で
極限状態に陥った人間の狂気が段々と顕わになってきます。
霧の中に潜むものへの恐怖と、その恐怖から作り出された狂気。
その二つに追い詰められていく主人公たちの姿が痛々しかったです。

それにしても、他の人たちを狂気の渦へと巻き込む狂信的な女性を演じていた
マーシャ・ゲイ・ハーデンの演技が迫力でした~
ただのホラー以上の恐怖を感じたのは、彼女の不気味な存在感があってこそでした。
得体の知れないものへの恐怖よりも、人間の作り出す恐怖の方が本当に怖ろしかったです。
そして、チラシにもある“震撼のラスト15分”は…
もう言葉にならないほど、本当にショックでした…

これがスティーブン・キング作品なのですね…と身に沁みて感じた1本です。



監督:フランク・ダラボン 出演:トーマス・ジェーン マーシャ・ゲイ・ハーデン ローリー・ホールデン
2007年  アメリカ 原題: THE MIST
(080502)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は5月10日以降の予定です。