企業の汚職や不正を追っていた記者ミカエル・ブルムクヴィスト(ミカエル・ニクヴィスト)は
相手の仕掛けた罠に嵌り、名誉毀損の容疑で禁固刑の有罪判決を受けてしまった。
控訴を断念したミカエルは、仕事場にも戻る気になれずに失意のどん底にいた。
そんな時、弁護士から有名企業家の依頼を紹介される。
その企業家ヘンリック・ヴァンゲル(スヴェン=ベルティル・タウベ)には長年気にかけていることがあった。
それは彼が可愛がっていた姪ハリエットの突然の失踪だ。
ヘンリック自身はハリエットが殺されたと考えており、その犯人を見つけるべく必死に調査してきた。
だが、40年にも及ぶ調査でも、その謎を説くことは出来なかった。
ミカエルの刑の執行は半年後のため、半年間でその失踪事件を調査してみないかと言うのだ。
ヘンリックの真剣な想いを前に、ミカエルも調査を引き受けることにした…
R15ではないのですか?と聞きたくなるよなハードな展開でした~
少女の突然の失踪。それは密室のように閉ざされた島で40年前に起こりました。
失踪の理由が分からないために少女は殺されたと思った叔父のヘンリックは
その犯人を見つけるべく記者ミカエルへ調査を依頼します。
ミカエルは彼女の残した聖書から、文字と数字の羅列を見つけます。
それは40年前に捜索した警察にも分からなかった謎でした。
謎の文字と数字に悩むミカエルのパソコンに、突然、一人の女性が答えをメールしてきます。
その女性リスベット(ノオミ・ラパス)は凄腕のハッカーで、彼のパソコンを監視していたのです。
実はリスベットはヘンリックがミカエルの身元調査をした時に使用した調査会社の社員で
調査が終わった後もミカエルのパソコンを見続けていました。
リスベットを探し当てたミカエルは、彼女に調査のパートナーにならないかと誘います。
失踪事件に興味を持ち始めていた彼女は、そっけない態度ながらもミカエルに承諾の返事をします。
そして、事件の真相に近づいていくにつれて、ミカエル自身の命も狙われ始めました。
それにしても、謎解きが複雑で面白かったです~
ハリエットの残した文字と数字の謎。その謎から連想される連続殺人事件。
そして、写真に写ったハリエットの視線の先にいる人物は誰だったのか。
疑惑の対象者がみんな怪しそうなだけに、ちょっと騙されました(^^ゞ
ただ、連続殺人事件の写真がかなりグロくて痛々しいので、そこはちょっと観るのが辛かったです。
また、リスベットが受ける暴行のシーンは本当にハードで観ているのがキツく感じました。
リスベットを演じたノオミ・ラパスのハードなシーンも頑張った演技と
『歓びを歌にのせて』で主人公を演じたミカエル・ニクヴィストの存在感が印象的でした。
観終わった時、後2作はどんな話になるだろうなあと気になってしまった1本です。
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ 出演:ミカエル・ニクヴィスト ノオミ・ラパス スヴェン=ベルティル・タウベ イングヴァル・ヒルドヴァル エヴァ・フレーリング
2009年 スウェーデン 原題:MAN SOM HATAR KVINNOR/THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO/MILLENNIUM: PART 1 - MEN WHO HATE WOMEN
(20100113)