昔、マリーンが魔法を統制していた時代のこと。彼には3人の優秀な弟子がいた。
その3人バルサザール・ブレイク(ニコラス・ケイジ)、マクシム・ホルヴァート(アルフレッド・モリナ)、
ヴェロニカ(モニカ・ベルッチ)は友情と信頼の絆で結ばれ、世界は平和な時を送っていた。
だが、バルサザールとマクシムが美しいヴェロニカに恋をし、ヴェロニカがバルサザールを選んだことから
マクシムは悪の魔法使いモルガナの軍へと寝返ってしまう。
モルガナはマクシムの手を借りて宿敵マリーンを倒し、魔術を持ち去ろうとしたところ、
ヴェロニカの命がけの術により彼女の中に取り込まれてしまう。
人形にモルガナ、ヴェロニカ、そしてマクシムを封印したバルサザールは
亡きマリーンのパワーを受け継ぎ、モルガナを倒す宿命を持つ若者を探すため旅に出た…
魔法使いの弟子は大変そうでした~
1000年もの時を越え、現代に時を移して繰り広げられる魔法戦争を描いたファンタジーです。
長い時を経てようやくマリーンのパワーを受け継いだ青年を見つけたバルサザール。
でも、その青年デイヴ(ジェイ・バルシェル)は物理が大好きで
ひとり地下室で実験をしているようなオタクな大学生。
好きな女の子を誘うことも出来ないような気の弱い男の子でした。
そんなデイヴでもバルサザールにとっては念願の弟子です。
逃げ腰のデイヴを上手く誘い込み、魔法を覚えようとする気にさせます。
時には世界平和よりも自分の恋人を選んでしまうこともあるダメダメな弟子を
仕方ないなあという顔をしつつも赦します。
突然、世界のために戦わなくてはならない弟子になるのも大変ですけど、
そんな弟子を導く師匠になるには忍耐力がいるのだなあとしみじみ思ってしまいました(^^ゞ
それにしても、相変わらず怪しい役を演じているニコラス・ケイジは楽しそうに見えますね~
今回の魔法使いはしかめっ面をしつつも、やっぱり何処となく楽しそうな雰囲気が伝わって来ました。
弟子役のジェイ・バルシェルは… 気弱な物理オタク役がピッタリでした。
観ている時は、もう少しカッコいい人が演じてもいいのになあとも思ったのですけど、
観終わってみると、彼の演じたデイヴの普通の男の子っぷりは自然で面白かったです。
そして、何と言ってもあの「ファンタジア」と同じ掃除のシーンが登場して嬉しかったです(^^ゞ
全体的には、最近本当によくあるパターンの成長物語になってしまっていましたけど、
ニューヨークを舞台にした戦いは迫力があって面白かったです。
エンドロールの後のワンシーンを観た時、続きを作りたいのかなあと
ちょっと思ってしまった1本です(^^ゞ
監督:ジョン・タートルトーブ 出演:ニコラス・ケイジ ジェイ・バルシェル アルフレッド・モリナ モニカ・ベルッチ テリーサ・パーマー
2010年 アメリカ 原題:THE SORCERER'S APPRENTICE
(20100802)
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公式サイトはこちらへ追伸
この映画は試写会で観ました。公開は8月13日以降の予定です。