人々が顔を合わせて生活しているような町の暮らしを描き出した群像劇です。
役者が揃っていて面白そうだなあと思っていました。
人々の暮らしぶりが何とものんびりしていて、ゆったりとした気分になる作品でした。
人々の暮らしを映し出しながら、町の雰囲気を伝えてくれる作品です。
物語という物語はあまりありません。
人々が交差しながら少しずつ作品が動いていくという感じでした。
物語を作っているのは以下の人たちです。
ウイスキーしか置かないバーのカウンターに立つセツコ(小林聡美)。
美味しいコーヒーを入れるカフェの女主人タカコ(小泉今日子)。
店先で食べたくなるような豆腐を作っているハツミ(市川実日子)。
幼子を抱えながら銭湯を営むオトメ(光石研)と従業員のジン(永山絢斗)。
セツコのバーに通っていつも美味しそうにウイスキーを飲んでいる家具職人のヤマノハ(加瀬亮)。
そして、いつも誰とも仲良く笑顔を交わしながら散歩をしているマコト(もたいまさこ)。
そんな人々がのんびりとした時間を過ごしている様子は、ちょっと羨ましかったです(^^ゞ
語られる会話はほとんどが何気ないものです。
でも、みんないい笑顔なので、観ている方も何かいい気分になってしまいます。
みんな親切で親しみがあり、気兼ね無く過ごせる雰囲気を保ちながら、
でも、そこから去って行くのもその人の人生だというような自立した関係なのが興味深かったです。
それにしても、心地よい雰囲気の作品でした~
いつの間にか、のんびりとぬるま湯のお風呂につかってリラックスしているような気分になりました。
もう、途中で眠ってしまっても、それはそれでいいのではと思ってしまうような感じです。
実際、ところどころ抜けているような気もするのですけど、
まあいいかと思いながらエンドロールを観ていました(^^ゞ
あと、何と言っても食べ物&飲み物が美味しそうでした~
観終わった時、いつか家で観る機会があったら、絶対にこのまま眠りたいなあと感じた1本です。
監督:松本佳奈 出演:小林聡美 小泉今日子 市川実日子 もたいまさこ 加瀬亮 永山絢斗 光石研
2010年 日本
(20101210)
→公式サイトはこちらへ http://www.motherwater-movie.com/