今日はシェルビー(ジュリア・ロバーツ)の結婚式の日。
朝から家の中は式や披露宴の準備で慌しかった。
特に父は渡り鳥の大群を散らすために朝から空砲を撃ち続けて近所から睨まれるし、
弟たちは手伝うどころか悪戯三昧で母マリン(サリー・フィールド)を手こずらせてばかりだ。
ようやくシェルビーがマニキュアを終えると、マリンと連れ立って近所にある美容院へ髪を整えに行った。
そこには美容師のトルービィ(ドリー・パートン)をはじめとして、口煩い偏屈者のウィザー(シャーリー・マクレーン)や
町長の未亡人で上品な落ち着きを持つクレリー(オリンピア・デュカキス)など馴染みの顔が揃っていた。
みんながシェルビーに祝いの言葉を掛けて来る中、突然、彼女の様子がおかしくなってしまう。
実はシェルビーは糖尿病を患っており、低血糖の発作が起きてしまったのだ。
そして、みんなは彼女が子供を産むことの出来ない身体だということを知る。
それは子供好きなシェルビーにとっては、とても辛い現実だった…
死という人には避けられない出来事の中でも、生きることの希望を取り戻そうとする
女性たちの絆の強さに心を打たれました。
シェルビーの結婚という華やかな1日から始まる物語です。
結婚式当日の賑わいからシェルビーの輝かしい笑顔に引き付けられます。
でも、シェルビーには深い悩みがありました。
持病で子供を産むことが出来ないのです。
それでも、彼女は妊娠をすると、周りの心配をよそに産む決心をします。
最初はシェルビーの物語かと思って観始めたのですけど、実は彼女の母マリンや
マリンの友達でご近所さんのウィザーやクレリー、トルービィが作り出す友情の物語でもありました。
彼女たちは情に厚く、噂好きで口が悪いところもありますけど
本当に必要な時にそばにいてくれるような人たちです。
その友情は観ていて羨ましいほど素直に感じられるものでした。
それにしても、役者が揃っている作品でしたね。
娘に深い愛情を注ぐ母を演じたサリー・フィールドはもちろんのこと、
シャーリー・マクレーンの嫌味なおばさんのキャラクターはとても楽しかったです(^^ゞ
そして、美しくも儚い人生を歩んだシェルビーを演じたジュリア・ロバーツの明るい美しさは
やっぱり人を引き付けるものがありました。
20年以上前の作品ですけど、今と全く変わらない人間関係と愛と友情がありました。
忙しい毎日の中で、たまにはこういう作品をゆっくり鑑賞するのもいいなと思った1本です。
監督:ハーバート・ロス 出演:サリー・フィールド ジュリア・ロバーツ ドリー・パートン シャーリー・マクレーン ダリル・ハンナ オリンピア・デュカキス ディラン・マクダーモット
1989年 アメリカ 原題:STEEL MAGNOLIAS
(20110403)