アメリカのプロ野球界に変革を起こした貧乏球団のGMをブラッド・ピットが演じた人間ドラマです。
予告編を観て、とても良さそうだなと気になっていました。
期待に違わず、主人公の姿と人生をしっかりと伝えてくれる素敵な作品でした。
彼の信念は野球界という大きな世界を変えていきました。
アスレチックスのGM、ビリー・ビーンの半生を描いた物語です。
彼は期待されて名球団に入団しましたけど、芽が出ずに終わってしまった元野球選手です。
そんな彼は早々に選手を引退してスカウトなどを経験し、今では球団を動かすGMとなっています。
でも、アスレチックスは貧乏球団で成績はいつも下位に甘んじているチームです。
金の力で有望な選手を集めている人気チームにはどうしても勝てませんでした。
そんな彼はチームを立て直すために翻弄している時に、ちょっと面白い青年ピーターに出会います。
野球とは無縁の人生を送ってきたピーターは名門大学で経済学を学んできた若者ですけど、
彼の選手を見定める視点はユニークでした。
選手の特徴を新しいポイントで詳細な分析を行ない、データで選手の能力を予測していたのです。
敵球団にいた彼をビリーはすぐに引き抜いて自分の右腕に抜擢します。
そして、金額は安くても能力のある選手を集め始めました。
それにしても、“マネーボール理論”って面白いですね。
日本でも金持ち球団の方が強いのが常識ですけど、
それを打ち破れる強さを見出せるところが興味深かったです。
また、彼が過去に大学を諦めて選んだ野球選手でという道で大成しなかったことが
彼の人生をこの理論に進ませたというところにも考えさせられました。
そして、彼の最後の決断には、彼の本当の夢が叶いますようにと願わずにはいられませんでした。
観終わった時、ブラッド・ピットがこの作品にほれ込んだのも分かるなあと思いました。
静かな感動と共に夢をみることへの希望をしみじみと感じた1本です。
監督:ベネット・ミラー 出演:ブラッド・ピット ジョナ・ヒル フィリップ・シーモア・ホフマン クリス・プラット ケリス・ドーシー ロビン・ライト
2011年 アメリカ 原題:
→
公式サイトはこちらへ http://www.moneyball.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は11月11日以降の予定です。