夜のパリには魔法がかかっていました~
ハリウッドで活躍する脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)が1920年代のパリにさまよいこむ物語です。
彼自身は脚本家としての仕事が嫌になっていて、パリを拠点に小説家になることを夢見ています。
でも、ギルの婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)はハリウッドで活躍するギルに惹かれていて
結婚生活はマリブで優雅に暮らすことを夢見ていました。
そんなギルとイネズは彼女のリッチな父の出張に便乗してパリへ観光に来ました。
そこで二人はパリへ来ていたポール(マイケル・シーン)夫妻と偶然に出会います。
ポールは博識の学者で、学生時代にはイネズの憧れの人でもありました。
イネズはポール夫妻から観光や遊びに誘われるとすぐにOKしてしまうので、
二人きりで気楽にパリの街を観光したかったギルの思惑はどんどん崩れていきます。
そしてある夜、とうとうイネズたちと別行動になってしまったギルが街角で道に迷っていたところ、
クラシカルな車に乗った楽しそうな若者たちが一緒に遊ぼうと彼を誘ってきました。
それにしても、今回のウディ・アレン監督作品は楽しいですね~
あまりにも違和感無く1920年代にタイムスリップしてしまうので、もうそこはいいやと思ってしまいます(^^ゞ
主人公のギルも最初こそ戸惑いましたけど、憧れていた時代のパリにいることが嬉しくてニコニコです。
芸術の才能をめいっぱいにを謳歌している雰囲気が最高なのです。
そんな中でギルはヘミングウェイ(コリー・ストール)などの憧れの作家や有名な画家たちと出会い、
彼らに愛されている女性アドリアナ(マリオン・コティヤール)に恋をします。
そして、それら出会いは優柔不断で揺れていたギルの心を少しずつ彼の夢へと近付けていきました。
1920年代のパリに登場する様々な有名人たちが楽しかったです~
特にダリを演じているエイドリアン・ブロディのなりきりようには思わず笑ってしまいました。
あと、ギルとイネズの心は最初からすれ違っているのですけど、
それに気付かないようにしている二人の姿もなんだか可笑しかったです(^^ゞ
いい大人になっても自分の心はなかなか見えないものだなあと思うのと同時に、
ようやく現実で自分の夢見る道を歩む決心をしたギルがちょっと羨ましく感じた1本です。
監督:ウディ・アレン 出演:オーウェン・ウィルソン レイチェル・マクアダムス マリオン・コティヤール コリー・ストール マイケル・シーン キャシー・ベイツ
2011年 スペイン/アメリカ 原題:MIDNIGHT IN PARIS
(20120531)
→
公式サイトはこちらへ http://midnightinparis.jp/