ニューヨーク、恋人たちの2日間

ニューヨークを舞台にジュリー・デルピー監督＆主演で描いたラブコメです。
予告編を観て楽しそうだなあと気になっていました。
予想よりも過激でめまぐるしく展開していくストーリーに、笑いよりもビックリさせられた作品でした。

あのクリス・ロックがこの家族の中ではとても大人しい人に見えてしまいました^_^;

ニューヨークで出会った恋人同士のマリオン（ジュリー・デルピー）とミンガス（クリス・ロック）。
芸術家であるマリオンと、ラジオや雑誌で活躍しているミンガスは運命的に出会い、、
お互いの連れ子と共にニューヨークのアパートで楽しい生活を送っていました。

ある日、マリオンの家族がフランスからニューヨーク観光と孫の顔を見にやって来ます。
でも、父親（アルベール・デルピー）に付いて来た妹ローズ（アレクシア・ランドー）はマリオンと仲が悪く、
いつも姉を苛立たせては喧嘩を仕掛けてくる問題児です。
今回もマリオンの元カレでローズの恋人となったマニュ（アレックス・ナオン）を連れてくる始末でした。

ミンガスはマリオンのためにみんなと仲良くなろうとしますけど、妹ローズはいきなり裸で歩き回り、
マニュはドラッグ売人を家に呼ぶなど、幼い子供のいる家庭ではあるまじき行動をとります。
本来ならフォローをすべきマリオンも、人生と魂をかけた個展を目前にして落ち着きません。
それなのに、パリから来た客人たちはやりたい放題です。
そして、とうとうミンガスの許容の度を越してしまいました^_^;

それにしても、言葉も行動もめちゃくちゃ過激ですね～
家族と恋人という普通のストーリーなのに、なぜここまで凄いのだろうと笑ってしまいました。
しかも、2日間とは思えないほど次々と問題が起きてきて、観ているだけで目が回りそうになります。
思わず、これは2日間ではないでしょと時間の経過を確認してみたくなるほどでした(^^ゞ

でも、こんなにエキセントリックな恋人や常識破りの家族を前にしても、
何とか愛想良くしようと努力するミンガスは偉かったです。
そして、怒とうの展開の中、意外なハッピーエンドに向かっていくのも楽しかったです(^^ゞ

これは字幕が大変だったろうなあと観ながら思ってしまいました。
観終った時、緊張感溢れるサスペンスではないのに何故かとても消耗した気分になった1本です。



監督：ジュリー・デルピー　出演：ジュリー・デルピー　クリス・ロック　アルベール・デルピー　アレクシア・ランドー　アレックス・ナオン
2012年　フランス/ドイツ/ベルギー　原題：2 DAYS IN NEW YORK
（20130806）

→公式サイトはこちらへ　http://newyork-2days.com/