メアリー・スチュアートの児童文学を原作に作り上げた米林宏昌監督の最新長編作です。
予告編を観て、これは早く観たい!と楽しみにしていました。
メアリ(杉咲花)は赤い館に住む大叔母さんの家へ引っ越して来ました。
メアリの両親は仕事が忙しいため、ひとりで先入りです。
慣れない環境で大人たちに囲まれながらみんなの役に立とうと一生懸命だけど、ドジばかり^_^;
自分の役立たずぶりに落ち込んでしまいます。
1週間後に始まる学校での転校の挨拶も憂鬱で、鏡を前に赤いくせ毛の髪を見てはため息をついていました。
そんな中、メアリは近所の少年ピーター(神木隆之介)の猫たちと出会います。
物を言いたげにメアリの顔を凝視しては案内するように先へ進んでいく猫たちに、
メアリも思わず付いて行ってしまいます。
そして、猫たちが威嚇するような唸り声を上げた時、そこには一株の青くて美しい花が咲いていました。
それにしても、素直に楽しい気持ちになれる作品でした。
メアリは役に立とうと頑張る子でしたけど、かなりのドジを多発します。
好奇心がいっぱいで猫に導かれて森へ入るような行動派ですけど、行動する度にドジも倍増していきます。
しかも、その失敗をカバーするために、つい嘘をついてしまいます。
ドジは仕方ないですけど、嘘はいけません。それが彼女を大きな出来事へ巻き込んでいきます。
それでも、自分の嘘にちゃんと責任を取ろうとするところがいい子です。
軽い嘘のつもりが怖ろしい事態へ繫がると知った時、彼女は自分が逃げるのではなく助けようとします。
その心の強さと真っ直ぐさには思わず応援したくなりました(^^)
メアリが魔法の真髄の本に出会うシーンや怪しげな使い魔たちが登場するシーンはドキドキしました。
あと、声優陣がみんな良かったです。特にメアリ役の杉咲花さんが最高でした。
観終った時、あーもう一回観たい!と思った1本です。
監督:米林宏昌 声の出演:杉咲花 神木隆之介 天海祐希 小日向文世 満島ひかり 佐藤二朗 遠藤憲一 渡辺えり 大竹しのぶ
2017年 日本
(20170708)
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