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マリー・アントワネット [ま行]

すごく豪華な宮殿と衣装に彩られた一人の女の子の物語でした。

オーストリア・ハプスブルク家の末娘マリー・アントワネットは
フランスとの同盟のために、14歳でフランス皇太子の花嫁となった。
ヴェルサイユ宮殿での生活はこれまでとは全く変わり、
朝の目覚めから夜眠るまで大勢の御付が囲む生活となる。
まるで儀式のような着替えや食事、人々との交流など気が疲れる毎日に
自由奔放な性格だった彼女の笑顔もだんだんと消えていった。
そして中でも一番辛かったのは、夫といつまでも親しくなれないことだった…

本当に豪華でした~
宮殿だけでなく衣装もアクセサリーも靴も、そしてお菓子さえもカラフルできらきらしていました!
音楽もクラシックだけではなくPOPな音楽など、出だしからちょっと変わった感覚で始まります。
でも、最初から最後まで“寂しい”という想いがずっとどこかにあるような印象を受けました。
ソフィア・コッポラ監督はヴェルサイユ宮殿版の『ロスト・イン・トランスレーション』を
作りたいと思ったのかもしれません。

なんと言っても嫁ぐ時に儀式としてフランス国境の小屋で友と別れ、愛犬からも引き離され、
全てを置いていくものだと言われて、服から身に着けている物まで全てを取られていく…
14歳の女の子がこうして覚悟を決めさせられるのは酷なことだと感じました。
その後も興味本位の視線にむかい入れられ、馴染めなくて心細くなっているのに
肝心の夫は頼りにならず彼女のことをかまってくれないなんて、寂し過ぎます。
だからこそ、段々と博打や夜遊びにのめり込んでしまったのでしょう。

それにいくら結婚したからと言っても
16・7歳の女の子に「子供はまだ?」という催促はきついです~
途中、自分よりも先に夫の弟の妻に第1子が誕生した時の涙は
実は悔しさよりも寂しさの方が何倍も強いだろうなと思ってしまいました。

最初から最後まで“目隠しをされた人形のような女の子”だなあと思った1本です。


(061205)


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non_0101

ねこにばんさんへ
niceをありがとうございました☆
by non_0101 (2006-12-07 00:39) 

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