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情痴 アヴァンチュール [た行]

う~ん、フランス映画の描く愛って怖いなあと思ってしまいました。

ジュリアンとセシルは二人で暮らすために、パリに越してきた。
彼は映像博物館で働く技師で夜勤が多かったために
昼間に働くセシルとは仕事上すれ違いが多かったけれど、
アパートでの暮らしは幸せだった。
ある雨の日、ジュリアンが夜中に帰宅したところ、アパートの入り口で裸足の女性を見かける。
彼女はジュリアンを無表情に見つめた後、危なげな足取りで近くのアパートへと向かった。
その様子が気になったジュリアンは彼女を追いかけ、彼女の部屋をそっと覗いた。
すると彼女は物が散乱した部屋の中で、すでに深い眠りに落ちていた…

先日観た『石の微笑』でも感じたのですけれど、
どうして男の人は傷つきやすそうで謎めいた女性に惹かれてしまうのでしょう(^_^.)
愛人という立場に置かれたために精神不安定&夢遊病になるほど可哀想でも、
そして、どんなに美人でも、この主人公ガブリエルはやっぱり怪しすぎます。
もう、行動が理解不能になってしまっていました(笑)

夜に去っていく男を引き止めることが出来ない哀しさは
その人の愛を強く求めるが故に夢遊病となって現れます。
主人公自身も病気を自覚していて、治したいと願っているのに悪化させてしまうところは
身代わりの愛では満たされない心のためなのだろうかと感じました。
そして、そこまで深く思える愛のパワーってすごい…と思ってしまいました。

それにしても、カブリエル役リュディヴィーヌ・サニエの演技は迫力でした。
笑うとかわいくて綺麗な人なのですけれど、この作品では大きくて無表情な瞳が強烈で
とても不気味な雰囲気を纏っていました。
カブリエルを助けようとするジュリアン役のニコラ・デュヴォシェルも美しい人で
繊細な役が似合っていました。実際にもこの二人はカップルらしいですね。

カブリエルを取り巻く人たちのように、深くて底なし沼のような愛に惑わされて
頭がくらくらしてしまった1本です。


(070323)


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non_0101

DSilberlingさんへ
niceをありがとうございました。
by non_0101 (2007-04-01 08:49) 

coco030705

こんばんは。
この映画見たくて、映画券プレゼントに応募しましたが、
当たりませんでした。(ザンネン……。)
リュディヴィーヌ・サニエは「スイミングプール」から注目している
女優さんです。かわいい顔なのに、小悪魔的ですよネ。
by coco030705 (2007-04-02 21:40) 

non_0101

cocoさんへ
こんばんは。nice&コメントをありがとうございました。
今回のサニエはかわいさを封印して怖さ100倍でした(>_<)
それにしても当選しなくて残念でしたね(T_T)
ちゃんと理解できたのかちょっと不安だったので
ぜひ、cocoさんのコメントを聞いてみたかったです~
by non_0101 (2007-04-02 22:46) 

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