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輝ける女たち [か行]

今年のフランス映画祭でオープニングを飾った作品です。
出演者たちがみんな素敵でかっこよかったです☆

ニースにあるキャバレー“青いオウム”では
今夜も踊りや歌、マジックショーでお客たちが楽しんでいた。
オーナーのガブリエルも以前はこの舞台に立っていたひとりで
壁にはその頃の華やかな姿が写真で飾られている。
ガブリエルは信頼しているニッキーに戸締りを頼み、店を出て海へと歩き始めた…
翌日、ガブリエルの突然の死に、ニッキーは疎遠になっている自分の子供たちを呼んだ。
子供のいないガブリエルは、息子のように可愛がっていたニッキーやその子供たちと
家族のような信頼関係で結ばれていて、彼らに遺言を残したのだ。
しかし、娘と息子、そして娘の母とニッキーの前で公開された遺言は
ニッキーには予想外のものだった…

さすがはフランス映画。複雑な人間関係でした(^_^.)
ニッキー(ジェラール・ランヴァン)は恋多き男のため、息子と娘の母親が違います。
娘マリアンヌの母親は、今は別の人と結婚しているシモーヌ(ミュウミュウ)。
ニッキーとシモーヌは幼なじみというくらいなので気心も知れており、今でも仲は悪くないです。
反対に、息子ニノの母親アリス(カトリーヌ・ドヌーヴ)とはかなり険悪な仲で
母の影響もあって、ニノは父親を全く知らずに育ちます。
だけど、二人の異母姉弟たちはお互いに信頼関係を持つくらい仲が良いのが、また面白いです。

もともとニッキーとシモーヌはマジシャンとして一緒に舞台にも立っていた仲だし、
シモーヌはガブリエルとも親しい仲です。
また、アリスももとは“青いオウム”で働いていた経歴を持ち、
ガブリエルとは知らぬ仲ではありません。
そして今、ニッキーは舞台に出演中の歌姫レア(エマニュエル・ベアール)に片思い中です。
その恋の行方も上手く行きそうでなかなか進展しないところにも実は裏があって…なんて、
人間関係だけでミステリーの謎解きのように複雑でした(笑)

そんな頭がこんがらがる展開の中で、一息つかせてくれるのがキャバレーのシーンです。
華やかなショーやしっとりとした歌の数々、舞台裏などが出て来て、
楽しげな雰囲気が伝わってきました。

お互いに絡み合った関係をもつ彼らにとって、カブリエルの遺言は宿題みたいなものでした。
ガブリエルが最後まで彼らのことを想っていたという心が通じたのでしょう。
ガブリエルの死をきっかけに人生の転機を迎えた彼らが出した結論は
それぞれ応援したくなるようなものでした。

観ている間は人間関係にドキドキしましたけど、
観終わった時には爽やかな余韻を残してくれた1本です(^^)

監督:ティエリー・クリファ 出演:ジェラール・ランヴァン カトリーヌ・ドヌーヴ エマニュエル・ベアール ミュウ=ミュウ
2006年製作 フランス 原題:LE HEROS DE LA FAMILLE/FAMILY HERO
(070606)


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コメント 1

non_0101

アートフル ドジャーさんへ
niceをありがとうございました。
by non_0101 (2007-06-21 23:33) 

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