たとえ世界が終わっても cycle soul apartment [た行]
ユーロスペースのレイトショーで公開されている作品です。
観終わった時、心がとっても温かくなりました(^^)
真奈美（芦名星）は会社のビルの屋上から外を眺め、ため息をついていた。
病気のため、傍目にも痩せたのが分かるほどになっていた彼女は、自殺サイトを頼って集団自殺を考える。
サイトの管理人に参加のメールを出して集合場所に行く途中、サイト仲間の女性と出会う。
彼に振られて自暴自棄になっていた女性だったか、携帯に彼からの着信が入り、
そのまま電車を降りてしまった。
集合場所に着いた彼女が先に着いていた二人と共に待っていると、管理人の妙田（大森南朋）がやって来た。
真奈美が一人来ないことを伝えると、妙田はみんなに出発を指示した…
ちょっとファンタジーっぽい不思議な雰囲気の物語でした。
自殺願望の主人公・真奈美がどうなってしまうのだろう…と思っていたら、
途中から大森南朋さん演じる妙田の突拍子もない行動に引きずられて
物語は思ってもいない方向へと進んでいってしまいました(^^ゞ
妙田の策略（？）に乗せられて、一度しか会ったことのない人と偽装結婚をする真奈美。
その相手・長田（安田顕）も自分が結婚したことを知らないまま、妙田に新婚旅行へと連れ出されます。
この見ず知らずの二人がぎこちなくも少しずつ近づいていく様子がちょっと可愛かったです。
それにしても、大森南朋さんのパワーは凄かったです～
“自殺”という重い雰囲気を吹き飛ばして物語を引っ張っていく妙田の役にはぴったりですね！
一方の芦名星さんと安田顕さんも、静かな中にも芯の強さを持つよう落ち着いた役が似合っていて
素敵なカップルになっていました(^^)
写真の中に映し出される長田の優しい視線と
運命に立ち向かおうとする真奈美の美しい笑顔が印象に残った１本です。
監督：野口照夫 出演：芦名星 安田顕 大森南朋
2007年製作 日本
（070831）
追伸
今日が最終日だったので、もう一度観てきました(^^ゞ
急遽、監督さんが舞台挨拶（というか報告）をしてくれました。
1. 今日はお客さんが多いのでユーロスペースのレイトショーは2館ともこの作品を上映。
2. 9月29日から1週間、ユーロスペースでのアンコール上映が決定。
3. 北海道、名古屋、大阪での上映が決定。（日程は未定） とのことでした。
監督さんがとっても嬉しそうでした(^^)
見終わってみれば、サブタイトルの“cycle soul apartment″の意味が分かりますね。私も、優しい気持ちになれました。
それにしても、大森南朋、気になります。彼が出ている他の作品を見たくなりました。
by hatch (2007-09-02 17:04)
hatchさんへ
金曜日はお付き合いありがとうございました(^^)
さすがに金曜日はレイトショーも満員でしたね～
大森南朋さん、インパクトがありましたね。
私が最近観たのは『蟲師』ですけど、やっぱり印象的でした(^^)
by non_0101 (2007-09-02 19:01)