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Little DJ 小さな恋の物語 [や・ら・わ行]

30年前の北海道・函館を舞台に描いた“小さな恋の物語”です。
素直に心の中に響いてきて泣ける作品でした~

とあるFM放送局の深夜番組。
リクエスト葉書とリクエスト曲を聞かせるというシンプルな番組では
元気なDJがリスナーからの葉書を読んでいた。
しかし、実情はリクエスト葉書が全然来なくて、スタッフが書いている始末。
番組担当の女性プロデューサー(広末涼子)はため息をつきつつも、
ふと、自分がラジオ番組を好きになるきっかけとなった頃のことを思い出していた。
それは明るくて野球中継の物まねが得意な年下の男の子との出会いだった…

70年代のヒットナンバーと共に綴られる物語は、懐かしい雰囲気がいっぱいでした。

物語の主人公は、野球の大好きな少年・太郎(神木隆之介)です。
彼が入院した病院では、お昼にいつも決まったクラシック音楽が流れてきます。
それが有線でしかも病院の大先生(原田芳雄)の自宅から流されていることを知った太郎は、
音楽を紹介するDJとして病院でお昼の放送を始めます。
彼の素直な言葉や楽しい音楽は病院にいる人々の心を癒し、人気を集めます。
そして、入院や放送を通じて大人の世界に触れたことは、彼の心を成長させていきました。

少年が感じる気持ちが素直に伝わってくるシーンがいっぱいありました。
大人の意見を押し付けて少年を否定する発言ばかりをする父への反発や
そんな父に従順で大人しい母への葛藤。
大人たちがくれる言葉を受け止めようとするまっさらな心。
そして、片想いをなかなか告げられない辛さ。
そんな少年の姿は純粋で、とても愛しく感じられました。

出てくる大人たちも素敵です~
原田芳雄さん、光石研さん、松重豊さんなど、みんな少年の成長を静かに見つめながら
主人公の心をサポートする役を渋く演じていました。
初恋の相手役の福田麻由子ちゃんもかわいかったです。
そしてなんと言っても、主人公の神木隆之介くんが良かったです。
無理のない等身大の役ですし、本当に病人の役が似合いました。(本人は嫌かも知れませんけど(^^ゞ)

寒い冬に温かい気持ちになりたいときにはぴったりの1本です。

監督:永田琴 出演:神木隆之介 福田麻由子 原田芳雄 松重豊 光石研
2007年製作 日本
(071016)


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コメント 3

non_0101

アートフル ドジャーさんへ
niceをありがとうございました!
by non_0101 (2007-10-19 00:30) 

みつかこねか

こんにちは!
1977年、函館
白血病を発病、それから始まる入院生活から死に至るまで、
時代と設定は違うとして、中一の入院生活は自身と重なり、
身につまされる映画でした。
昨日まで話していた人が、翌日にはいなくなることを、
自分も2回経験しました。
病院のマイクロバスで、桜を見に行ったことが、
昨日のことのように、思い出されました。
*映画の感想ではありませんね、ごめんなさい。
by みつかこねか (2007-11-10 06:06) 

non_0101

みつかこねかさんへ
こんにちは。ちょっと懐かしい雰囲気を持っていて、主人公も純真なだけに
素直に観られる作品でした。
光石研さんの演じた患者さんは本当に印象的でしたね。
その他にも素敵な場面が多くて
観た人誰もの琴線に触れるような作品だなあと思いました(^^)
by non_0101 (2007-11-10 14:38) 

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