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魍魎の匣 [た行]

京極夏彦氏のベストセラーが原作の『姑獲鳥の夏』に続くシリーズ第2弾です。
実相寺監督の前作とはガラリと変わった雰囲気で楽しかったです(^^)

ある日、元女優の柚木陽子(黒木瞳)の娘加奈子が失踪した。
その失踪には遺産騒動が絡んでいると感じた彼女は、娘を救うために探偵・榎木津(阿部寛)を雇う。
榎木津は相手の記憶を読むことの出来る能力を持つ探偵で、段々と娘の今いる場所に近付いていく。
その頃、街では連続殺人事件の新たな遺体の一部が発見されて大騒ぎになっていた…

前作は劇場ではなくテレビで観たはずなのに、何故かあまり記憶に残っていません(^_^.)
ストーリーよりも梅雨のような湿り気のある重たい空気が静かにゆっくりと動いていくような、
そんな全体的な印象が残っています。(途中はちょっと眠くて気が遠くなったような…(^^ゞ)
でも、今回の『魍魎の匣』はテンポ良い動きと時系列を前後させた展開が面白くて
謎解きを考えながらラストまで楽しみました(^^)

美少女連続殺人事件と怪しいインチキ宗教。そして美しい元女優の娘の事故と遺産騒動。
それぞれが絡み合って事件は複雑になっていきます。
捜査する側も、警察、探偵、そして作家・関口&京極堂たちの3方が謎に迫っていくうちに
一つの不気味な建物に集まっていきます。
その巨大な箱型の建物の秘密は登場人物たちの戦時中の過去に結びついてくるのです。

また、謎解きの途中に出てくる細かい出来事も面白かったです。
彼らが繰り広げる言いたい放題の会話や行動、微妙に間の悪い関口の台詞など
思わすクスリと笑ってしまうところも多かったです。
中でも京極堂がインチキ宗教の教祖たちの前で披露する舞はとてもリアルな感じで
彼の存在感は圧倒的でした(^^)

それにしても、こんなに毒のあるキャラクターが揃っていてお互いが魅力的に見えるのって凄いですね。
特に京極堂、榎木津、関口の掛け合いが楽しくて、男3人の気ままな会話はもっと観ていたかったです(^^)

観終わった時、またこのキャラクターたちに会いたいなあと思った1本です。

監督&脚本:原田眞人 出演:堤真一 阿部寛 椎名桔平 田中麗奈 黒木瞳 宮藤官九郎
2007年製作
(071218)


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たいちさん

12月17日の試写会が当たったのですが、当方は忘年会があり行けなかった映画です。この顔ぶれ(キャスト)を見れば、観たくなりますね。ブログ参考にさせていただきます。
by たいちさん (2007-12-19 16:20) 

non_0101

xml_xslさんへ
niceをありがとうございました!
by non_0101 (2007-12-20 00:33) 

non_0101

たいちさんへ
こんばんは。nice&コメントをありがとうございました!
都合が重なってしまって、残念でしたね~
好みもあると思うのですけど、私は前作より面白かったです。
役者さんたちもそれぞれの役を楽しそうに演じていました(^^)
by non_0101 (2007-12-20 00:37) 

くまんちゅう

コメトラどうもでした。

役者さん達は前作より活き活きしていましたね、ちょっとし過ぎかなとも思いましたけど、皆楽しそうと言うのは感じました。
原作のテイストから言うと前作と今回の中間くらいが希望なんですけど、なかなか映画は難しいですね。
by くまんちゅう (2007-12-24 02:25) 

non_0101

くまんちゅうさんへ
こんばんは。こちらこそコメント&TBをありがとうございました!
やっぱり原作を愛する人には違和感があるのでしょうね~
私は前作しか読んでいないのですけど、楽しい分怖さが無くなったかもと感じました。
映画化って本当に難しいですね(^^ゞ
by non_0101 (2007-12-25 00:01) 

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