日常のはざま ~イタリア映画祭2013より~ [な行]
ナポリの町を舞台に、とあるきっかけで出会った少年と少女の1日を描いた作品です。
ドキュメンタリーを得意としてきた監督さんがどんな物語を綴るのだろうかと気になっていました。
主人公二人の自然な佇まいやゆっくりと流れる時間の中で、厳しい現実を突きつけられるような作品でした。
15歳でそれは厳しいなあとため息をついてしまいました(-_-)
少年のいつもの朝から始まる物語です。
17歳のサルヴァトーレ(アレッシオ・ガッロ)は父と二人でカキ氷の屋台を開きながら生計を立てている少年です。
母はいませんけど、父と二人で朝から晩まで真面目に働いています。
今日も屋台をバイクに繋いで移動して行った父を見送った後、自分も屋台を引いて出ました。
でも、サルヴァトーレは辺りを仕切っている組織に用事を言いつけられてしまいます。
屋台は取り上げられてしまったため、言うことを聞くしかありません。
連れられて来たのは廃校になった建物で、そこにいる少女ヴェロニカ(フランチェスカ・リーゾ)の見張り役でした。
何も分からずに連れてこられたサルヴァトーレをヴェロニカは警戒します。
少女の見張り番だから仕方ないのですけど、彼にとっては困ったものです。
自分は何も知らないし関係ないとサルヴァトーレは主張して彼女の気を落ち着かせようとします。
そして時間が少しずつ過ぎていくにつれ、ヴェロニカも自分のことを少しずつ語り始めました。
それにしても、まるでドキュメンタリーのような自然さですね~
主人公二人の無邪気さと無防備さが心に響きました。
また、説明が一切無いので、観ている方はほとんど少年と同じ目線で物語を追っていくことになります。
物語の時間も1日だけなので、少年と同じように分からないことが多くてちょっとイライラしながらも、
やっぱり少年と同じように次第に少女の佇まいに惹かれていきます。
そして、何故ヴェロニカがここに連れられて来たのかが少しずつ明かされていくにつれて、
自分の力ではどうしようもない現実に胸が痛くなってきました。
また、17歳の少年と15歳の少女の物語なのに、死の影が感じられる作品でした。
廃墟の中で見つけたひとりある少女の写真の真相や、サルヴァトーレが耳にした同級生の少女の話など
簡単に殺されてしまうような事態が日常になっていることが分かります。
そして、そんな日常を忘れるように無邪気に遊ぶ二人の姿がとても切なかったです。
緑の廃墟を後にした二人の将来の厳しさが悲しかったです。
いつかこの二人が大人になった時も笑顔でいられますようにと願ってしまった1本です。
監督:レオナルド・ディ・コスタンツォ 出演:フランチェスカ・リーゾ アレッシオ・ガッロ
2012年 イタリア/スイス/ドイツ 原題:L’intervallo
(20130429)
→「イタリア映画祭2013」公式サイトはこちらへ http://www.asahi.com/italia/2013/
ドキュメンタリーを得意としてきた監督さんがどんな物語を綴るのだろうかと気になっていました。
主人公二人の自然な佇まいやゆっくりと流れる時間の中で、厳しい現実を突きつけられるような作品でした。
15歳でそれは厳しいなあとため息をついてしまいました(-_-)
少年のいつもの朝から始まる物語です。
17歳のサルヴァトーレ(アレッシオ・ガッロ)は父と二人でカキ氷の屋台を開きながら生計を立てている少年です。
母はいませんけど、父と二人で朝から晩まで真面目に働いています。
今日も屋台をバイクに繋いで移動して行った父を見送った後、自分も屋台を引いて出ました。
でも、サルヴァトーレは辺りを仕切っている組織に用事を言いつけられてしまいます。
屋台は取り上げられてしまったため、言うことを聞くしかありません。
連れられて来たのは廃校になった建物で、そこにいる少女ヴェロニカ(フランチェスカ・リーゾ)の見張り役でした。
何も分からずに連れてこられたサルヴァトーレをヴェロニカは警戒します。
少女の見張り番だから仕方ないのですけど、彼にとっては困ったものです。
自分は何も知らないし関係ないとサルヴァトーレは主張して彼女の気を落ち着かせようとします。
そして時間が少しずつ過ぎていくにつれ、ヴェロニカも自分のことを少しずつ語り始めました。
それにしても、まるでドキュメンタリーのような自然さですね~
主人公二人の無邪気さと無防備さが心に響きました。
また、説明が一切無いので、観ている方はほとんど少年と同じ目線で物語を追っていくことになります。
物語の時間も1日だけなので、少年と同じように分からないことが多くてちょっとイライラしながらも、
やっぱり少年と同じように次第に少女の佇まいに惹かれていきます。
そして、何故ヴェロニカがここに連れられて来たのかが少しずつ明かされていくにつれて、
自分の力ではどうしようもない現実に胸が痛くなってきました。
また、17歳の少年と15歳の少女の物語なのに、死の影が感じられる作品でした。
廃墟の中で見つけたひとりある少女の写真の真相や、サルヴァトーレが耳にした同級生の少女の話など
簡単に殺されてしまうような事態が日常になっていることが分かります。
そして、そんな日常を忘れるように無邪気に遊ぶ二人の姿がとても切なかったです。
緑の廃墟を後にした二人の将来の厳しさが悲しかったです。
いつかこの二人が大人になった時も笑顔でいられますようにと願ってしまった1本です。
監督:レオナルド・ディ・コスタンツォ 出演:フランチェスカ・リーゾ アレッシオ・ガッロ
2012年 イタリア/スイス/ドイツ 原題:L’intervallo
(20130429)
→「イタリア映画祭2013」公式サイトはこちらへ http://www.asahi.com/italia/2013/
いっぷくさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-01 08:35)
西湘の風0829さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-01 08:35)
beamuseさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-01 08:35)
ちょんまげ侍金四郎さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-01 08:36)
ナポリへは行ったことありますが、町並みが出てくる映画ではなさそうですね。
by たいちさん (2013-05-01 19:49)
ブラザー★ボブさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-02 08:53)
たいちさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
街並みは廃墟の屋上からちょっと見るだけなのですけど、
そのシーンがまた切なかったです(T_T)
by non_0101 (2013-05-02 08:54)
ぽんさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-02 08:55)
まぁくんさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-02 08:55)
song4uさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-02 08:55)
kaedeさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-04 00:26)
k_igaさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-04 00:26)
想也さんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-04 00:27)
つむじかぜさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2013-05-04 00:27)
こんにちは。
厳しい現実の切なそうな映画ですね。
by キキ (2013-05-04 10:32)
キキさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
本当に厳しい現実でした~
15歳と17歳の1日がこれとは…と考えさせられました☆
by non_0101 (2013-05-04 23:55)