大統領の執事の涙 [た行]
8人の大統領のもとで働いた実在の執事をモデルにアメリカの激動の歴史を描いた人間ドラマです。
予告編を観た時から、主人公がどんな人生を送ってきたのか気になっていました。
過酷な少年時代を経て執事になってからも、時代の大きな変化に家族共々翻弄されていくような展開に
深く考えさせられるような物語が綴られていました。
歴代の大統領を演じた役者さんたちの雰囲気が絶妙に似ていました(^^ゞ
一人の老人が廊下で待ちながら遠い記憶を思い返しているところから始まる物語です。
セシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)の運命は少年時代に大きく変わりました。
綿をつくる農場で働く小作農の子として生まれた彼は、両親の愛情を受けながら育ちました。
そして、自分も将来はこの農場で働くのだろうと漠然と思っていました。
でも、母が農場主に傷付けられ、それを抗議しようとした父が射殺されてしまった時、
セシルは農場主の屋敷で下働きの仕事を与えられるようになります。
給仕などをしっかりと叩き込まれながら若者になったセシルは、このまま農場に居たら
いつかは農場主に殺されると悟ります。
独り立ちすることを決意した彼は、父が殺された時に精神が壊れてしまった母に別れを告げると家を出て
街で苦労を重ねながら、やがてホテルのウェイターとして働くようになります。
そこでの働きが目に留まり、運命のようにホワイトハウスの執事に就くことになりました。
それにしても、本当に激動の時代でした。
セシルが体験した子供の頃のエピソードがとてもショックで哀しいです(T_T)
簡単に奪われる幸せな生活と命。
生きることの根源を支配されていた時代に、その支配下の中で生きることの難しさを実感しました。
やがて、大人になったセシルは大統領の執事という仕事に誇りを持って暮らしていました。
その中で成長した長男は権利を求めて運動へと向かい、次男はベトナム戦争へ身を投じます。
どちらも大統領の執事として働く父を見て育ってきていて、これほど選ぶ道が違うのです。
でも、セシルは息子たちの心配をしながらも、その流れを止めることは出来ません。
大きな時代の流れはひとつの家族など簡単に飲み込んでしまいました(-_-)
セシルは自分の子供時代を知っているだけに、
今の自分がどれだけ恵まれた環境なのかを理解しています。
でも、その父の環境や変化後の時代を当たり前として生まれてきた長男にとって、
父の立場は白人に仕えている黒人にしか見えません。
父を軽蔑する息子と、息子が理解できない父の間には大きな溝が出来てしまいます。
家を出で運動に身を投じる長男とキング牧師との会話で、
キング牧師がセシルの仕事を立派な仕事だと言った言葉が印象に残りました。
そして、いつか長男も父を理解する日が来るのだなと感じました。
この映画の物語がつい最近のことまで続いていることにちょっと驚きました。
観終った時、今のアメリカの現状がどれほどの変化の結果だったのか、改めて思いを巡らせた1本です。
監督:リー・ダニエルズ 出演:フォレスト・ウィテカー オプラ・ウィンフリー ロビン・ウィリアムズ ジェームズ・マースデン リーヴ・シュレイバー ジョン・キューザック アラン・リックマン キューバ・グッディング・Jr テレンス・ハワード ヴァネッサ・レッドグレーヴ レニー・クラヴィッツ デヴィッド・オイェロウォ
2013年 アメリカ 原題:LEE DANIELS' THE BUTLER
(20140328)
→公式サイトはこちらへ http://butler-tears.asmik-ace.co.jp/
予告編を観た時から、主人公がどんな人生を送ってきたのか気になっていました。
過酷な少年時代を経て執事になってからも、時代の大きな変化に家族共々翻弄されていくような展開に
深く考えさせられるような物語が綴られていました。
歴代の大統領を演じた役者さんたちの雰囲気が絶妙に似ていました(^^ゞ
一人の老人が廊下で待ちながら遠い記憶を思い返しているところから始まる物語です。
セシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)の運命は少年時代に大きく変わりました。
綿をつくる農場で働く小作農の子として生まれた彼は、両親の愛情を受けながら育ちました。
そして、自分も将来はこの農場で働くのだろうと漠然と思っていました。
でも、母が農場主に傷付けられ、それを抗議しようとした父が射殺されてしまった時、
セシルは農場主の屋敷で下働きの仕事を与えられるようになります。
給仕などをしっかりと叩き込まれながら若者になったセシルは、このまま農場に居たら
いつかは農場主に殺されると悟ります。
独り立ちすることを決意した彼は、父が殺された時に精神が壊れてしまった母に別れを告げると家を出て
街で苦労を重ねながら、やがてホテルのウェイターとして働くようになります。
そこでの働きが目に留まり、運命のようにホワイトハウスの執事に就くことになりました。
それにしても、本当に激動の時代でした。
セシルが体験した子供の頃のエピソードがとてもショックで哀しいです(T_T)
簡単に奪われる幸せな生活と命。
生きることの根源を支配されていた時代に、その支配下の中で生きることの難しさを実感しました。
やがて、大人になったセシルは大統領の執事という仕事に誇りを持って暮らしていました。
その中で成長した長男は権利を求めて運動へと向かい、次男はベトナム戦争へ身を投じます。
どちらも大統領の執事として働く父を見て育ってきていて、これほど選ぶ道が違うのです。
でも、セシルは息子たちの心配をしながらも、その流れを止めることは出来ません。
大きな時代の流れはひとつの家族など簡単に飲み込んでしまいました(-_-)
セシルは自分の子供時代を知っているだけに、
今の自分がどれだけ恵まれた環境なのかを理解しています。
でも、その父の環境や変化後の時代を当たり前として生まれてきた長男にとって、
父の立場は白人に仕えている黒人にしか見えません。
父を軽蔑する息子と、息子が理解できない父の間には大きな溝が出来てしまいます。
家を出で運動に身を投じる長男とキング牧師との会話で、
キング牧師がセシルの仕事を立派な仕事だと言った言葉が印象に残りました。
そして、いつか長男も父を理解する日が来るのだなと感じました。
この映画の物語がつい最近のことまで続いていることにちょっと驚きました。
観終った時、今のアメリカの現状がどれほどの変化の結果だったのか、改めて思いを巡らせた1本です。
監督:リー・ダニエルズ 出演:フォレスト・ウィテカー オプラ・ウィンフリー ロビン・ウィリアムズ ジェームズ・マースデン リーヴ・シュレイバー ジョン・キューザック アラン・リックマン キューバ・グッディング・Jr テレンス・ハワード ヴァネッサ・レッドグレーヴ レニー・クラヴィッツ デヴィッド・オイェロウォ
2013年 アメリカ 原題:LEE DANIELS' THE BUTLER
(20140328)
→公式サイトはこちらへ http://butler-tears.asmik-ace.co.jp/
non_0101 さん、こんにちは^^
記事を拝見して引き込まれてしまいました。
時代とはいえ、考えさせられてしまいますね・・・。
メッセージ、ありがとうございました☆
by Rita (2014-04-08 11:19)
根底には人種差別もあるのでしょうね。執事が見た大統領の裏の顔をもっと描いて欲しいですね。
by たいちさん (2014-04-08 14:53)
この映画見ようと思っていたのに、すでに夜だけの上映になってしまって見られなくなりました。(;;)
DVDレンタルが始まったら見ようと思っています~(^^)
by ぽん (2014-04-08 20:10)
こんばんは
あまりアメリカの歴史をあまり知りませんがこういう作品があると色々勉強させてもらえます 少しは知的になるかもしれません(笑)
by beamuse (2014-04-08 23:18)
Ritaさんへ
こんにちは。こちらこそコメントをありがとうございました!
こういう時代を経て今があるのだなあと考えさせられました。
アメリカの歴史もよく分かる作品でした☆
by non_0101 (2014-04-09 12:52)
つむじかぜさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:53)
いっぷくさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:53)
りんこうさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:53)
怪しい探麺隊さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:53)
makimakiさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:54)
やってみよう♪さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:54)
ちょんまげ侍金四郎さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:54)
suhr0045さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:55)
KINYAN0829さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:55)
sugoimonoさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:55)
たいちさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
今の大統領が選ばれたことがどれほど歴史的なことかがよく分かりました~
次々と大統領が登場するのですけど、みなさん特徴をつかんでいて面白かったです。
もう少し時間があったら、それぞれの大統領につっこめたのかも(^^ゞ
機会がありましたら、チャレンジしてみて下さいね☆
by non_0101 (2014-04-09 12:58)
カァズさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:59)
KEIさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 12:59)
ぽんさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
私も終わりそうになって慌てて観て来ました(^^ゞ
世界はこれほど一気に変わることが出来るのだなと考えさせられました。
じっくりとDVDで観るのも良さそうな作品ですね☆
by non_0101 (2014-04-09 23:12)
夢の狩人さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 23:13)
song4uさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 23:13)
nikoponさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 23:14)
コザックさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 23:14)
k_igaさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 23:14)
enosanさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 23:15)
yu-papaさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-09 23:15)
@ミックさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-12 21:25)
sora_pさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-12 21:26)
アルファルハさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-12 21:26)
こんにちは。
この映画を先に観て、「それでも夜は明ける」を最近見たんですが歴史がつながります。
深い内容ですね。
by キキ (2014-04-20 09:49)
想也さんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-22 00:57)
空の下さんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-22 00:57)
さらまわしさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-22 00:58)
beamuseさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2014-04-22 00:58)
キキさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
私もこの映画を観てから、「それでも夜は明ける」へ行きます~
厳しい歴史ですよね(-_-)
覚悟を決めてチャレンジしてきます☆
by non_0101 (2014-04-22 01:01)