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僕が9歳だったころ [は行]

1970年代の都心からはなれた田舎の村を舞台にした
とても素直であたたかい気持ちになれる韓国映画でした。

9歳のヨミンは学校内でも一目置かれるガキ大将。
先生にも悪ガキと目を付けられていたが
実は目の悪いお母さんにサングラスをプレゼントしようと内緒で働いている
強くて心優しい男の子だった。
ある日、彼のクラスに垢抜けてかわいい女の子ウリムが転向してきた。
彼女に振り回されているヨミンの姿を見て嫉妬したクムボクは
彼女が以前アメリカに住んでいたという自慢話の裏を取ろうとするが…

とにかく、子供たちの感情表現がとてもストレートでした!
たくましくてかっこ良いガキ大将ヨミン。
ヨミンを心から信頼して大切に思っている親友ギジョン。
ヨミンから好かれているウリムへ嫉妬心をいだく幼馴染のクムボク。
大人たちが複雑にぐちゃぐちゃと悩んでいる一方で、子供たちの行動は心に素直です。
だから嫉妬や意地悪も出てくるけれど、
でも相手を認めて、ちゃんと向き合えるというところが好きでした。
喧嘩もするけれど仲良くもなれる、そんな人間関係がとてもかわいかったです。

ひとつだけ気になったのは、子供が働くということへのお母さんの対応です。
ヨミンのお母さんは、ヨミンが働くことを厳しくしかります。
働いていた理由を告げてもしかり続ける厳しさには、ちょっとびっくりもしたけれど
それも子供への愛情なのかなあ…?と考えてしまいました。

でも、観終わったあとは、なんだか爽やかな気持ちになれて
こんな映画に出会えてうれしいなあと思える1本でした。


(060309)


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