こわれゆく世界の中で

本当の愛ってなんだろうなと考えてしまいました。

ロンドンのキングス・クロス。治安の悪いところだが、その分物件は格安になる。
建築家で都市の新構築計画を考案中のウィル（ジュード・ロウ）とパートナーは
この地域に新しいオフィスを借りた。しかしお披露目パーティーをしたその夜に窃盗に遭った。
翌週にも同じ手口で被害に遭った二人は夜間の張り込みを始める。
ウィルは家庭にも問題を抱えていた。
同棲している恋人リヴ（ロビン・ライト・ペン）の娘が情緒不安定で
一日中ほとんど睡眠をとらずに動き回っているのだ。
リヴは娘に付きっ切りでウィルとの時間が無く、二人の心はすれ違っていた。
家に居辛くなっていたウィルは一人で張り込みを続けた。
そしてとうとう、少年が天井に近い窓から侵入しようとしているのを発見した…

ウィルが愛する二人の女性たちと、ウィルの心の動きを描いた物語です。
彼は何でこうも気難しい女性を好きになるのかなあと思ってしまいました(^_^.)

リヴはフィンランド出身で、一人娘はフィンランドで結婚していた夫との子供です。
ウィルの愛や優しさを受け入れられずに冷たい態度をとってしまう彼女と
恋人と娘の深い絆の中に入って行けず、疎外感を抱えているウィル。
端から見ても、心の距離はう～んと離れています。
そんな時、ウィルは偶然に出会った女性に心を惹かれてしまいます。

それにしても、リヴは何年もウィルと一緒に暮らしていて愛されているのに
彼との結婚を承諾しません。
一人で悩んで鬱になってしまうし、ウィルに心は開けないし…
ウィルにこんなに優しくされているのに、
何でそれに答えられないのだろうと思いながら観ていました。
でもやがて、彼女はウィルの心の底にあるものを感じていたのかも知れないと思いました。
そして、リヴの単に結婚に走るのではなく愛を突き詰めていく姿勢が
愛に真剣で純粋なところから来ているのかなと感じました。

ウィルとリヴがたどり着いた今の絆が壊れませんようにと願いたくなった１本です。

監督：アンソニー・ミンゲラ　出演：ジュード・ロウ　ジュリエット・ビノシュ　ロビン・ライト・ペン
2006年製作　イギリス/アメリカ　原題：BREAKING AND ENTERING
（070504）

コメント 8

nonさんの感想を拝見すると興味の無かった、知らなかった映画への興味が沸きます。この作品も知りませんでしたが観たくなりました。
by アートフル　ドジャー (2007-05-09 08:51) 

「ゆる会」でお話したかったですね（笑）
nonさんの感想、非常に興味深かったです
by 魚河岸おじさん (2007-05-09 16:58) 

アートフル　ドジャーさんへ
nice＆コメントをありがとうございました。
主人公たちの心が分かりにくくて、結構悩んでしまった作品です。
特にリヴは同性から見ても気難しい人なのですけど
でも、何か深いものを持っている人なのかなと感じました。
今日はじっくりと考えるぞと思った時にはお勧めな作品かもです☆
by non_0101 (2007-05-09 22:53) 

魚河岸おじさんへ
こんばんは。みなさんに遅れてやっと観て来ました！
でもこの作品で「ゆる会」って、なかなか凄い選択でしたね～
一晩置いてからでないとブログを書けませんでした(^^ゞ
by non_0101 (2007-05-09 23:00) 

こんばんは。
ジュード・ロウファンのわたしとしては、楽しく見ることができました。
最後が希望が持てる終わり方でよかったですね。
ＴＢさせていただきますね。
by coco030705 (2007-05-18 23:41) 

cocoさんへ
こんばんは。nice＆コメント＆TBをありがとうございました。
最近、ジュード・ロウは大活躍ですね～！
この人はとてもハンサムな人だから、逆に心に弱点を持っている役が
似合うのだろうなあと思いました(^^)
by non_0101 (2007-05-19 22:09) 

気難しい女性を好きになる理由。
本人が単純だからですかねえ（笑）。
一晩置いてからじゃないと書けない、って気持ちよく分かります。
「ゆる会」にこれを選んだのは消去法でしたけど（笑）。
by ken (2007-05-22 16:59) 

kenさんへ
こんばんは。なるほど消去法でしたか（笑）
それにしても、何でだろうなあと主人公たちの行動について
考えてしまうような作品でした。
誰かに疑問をぶつけたくなるような、一人では観たくない作品かもしれませんね(^^ゞ
by non_0101 (2007-05-22 23:46)