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そのときは彼によろしく [さ行]

市川拓司氏の原作を映画化したファンタジーです。
湖と森が広がる風景に重なるピアノのメロディで始まる物語はきれいな余韻を感じさせます。
その旋律と心を落ち着かせるような静けさに引き込まれました(^^)

智史(山田孝之)は水草を販売するアクアショップの店長。
始めて2年になるその店は最近雑誌にも載ったのだが、実は経営は苦しい状況である。
でもアクアショップは、小学校の頃に転校して初めて出来た2人の友達・花梨と佑司と
遠い昔に約束した夢でもあった。
とても仲の良かった3人だったが、出会って1年後に智史が引越してからは連絡は無く、
13年後の今ではどんな状況かも分からず終いになっていた。
そんなある日、雪の降る夜に若い女の子が店を訪ねて来た。
森川鈴音(長澤まさみ)と名乗るその女性は
無給で良いので働く代わりに店で寝泊りさせて欲しいと言う。
智史は断ろうとするが、とうとう押し切られた形で彼女を店に置くことになってしまった…

『いま、会いにゆきます』の人の原作ですから、これはファンタジーだぞと思って観ていました。
(物語のキーになっている本がなんと『フランダースの犬』です。)
途中から段々とファンタジーっぽくなってきて、まるでおとぎ話を読んでいるようでした。
観終わった瞬間は、もう少しこの夢の世界に浸っていたいなあと思ってしまいました(^^ゞ

小学校時代の幼なじみとの楽しかった思い出。そして13年ぶりの再会。
あまり予備知識が無かったので意外だったのですけど
内容的には3人の子供時代のシーンがかなり多かったです。
(そんな重要な時代を伝えてくれた子役たち3人はとても生き生きしていて可愛かったです。)
夢や恋など彼らの人生の原点といえるものがこの3人の繋がりから生まれていました。
子供の頃に何を体験してきたかって、やっぱり大切なのだなあと感じました。

ところで、この物語のテーマは心の絆でしたけど、
この絆は恋や友情や愛という言葉だけでは表せない、もっと深くて強いものでした。
その本当の意味が分かるラストシーンにはやられた…と思ってしまいました(^^ゞ

お父さんの愛も強いよね!と思った1本です(^^)

監督:平川雄一朗 出演:長澤まさみ 山田孝之 塚本高史
2007年製作 日本
(070612)


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non_0101

noelさんへ
niceをありがとうございました。
by non_0101 (2007-06-13 23:12) 

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