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君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956 [か行]

主人公たちの心の強さと運命の悲しさに胸がいっぱいになりました(T_T)

1956年。ハンガリーでは自由の無い独裁的な生活を強いられていた。
人々の生活は秘密警察に脅かされ、密告と拷問が日常茶飯事になっていた。
しかも帝国ソ連には刃向かえず、スポーツの場でさえも審判がソ連を優遇する始末。
水球のオリンピックチームで活躍する選手カルチは、怒りをこらえつつオリンピックのために我慢をしていた。
しかし、オリンピックを間近に控えた10月。人々の不満は頂点に達していた。
そんな中、たまたま訪れていた大学でカルチは輝くようなオーラを放つ女学生ヴィキを見つける。
ヴィキは大学の中でも積極的に活動している学生で、オリンピック出場を控えるカルチにとっては
秘密警察の目に付きやすい、とても危険な人物だ。
でも、彼女から目が離せなくなったカルチは、彼女と共にデモへの参加を決める。
人々はデモで自由を求めて主張を唱えたが、軍はそんな人々に向かって無差別な銃撃を始めた…

1956年のハンガリーを舞台に動乱の中に生きた人々の物語です。
実ることがなかった革命とオリンピックでの有名な“メルボルンの流血戦”を取り入れながら
そんな厳しい時代の中でも、自分の心に真っ直ぐに生きようとした若者たちの姿が描かれていました。

オリンピックのスター選手カルチと革命に身を投じる女学生ヴィキ。
まるで正反対の二人ですが、お互いの持つ輝きに惹かれていきます。
そんな二人が動乱によって引き裂かれていく様はあまりにも切なかったです。

でも、物語に哀しさだけではなく力強さを感じられるのは
二人が強い意志で自分の夢に向かっていったからでしょうか。
カルチは国のために金メダルを目指して、ヴィキは自由に生きられる世界を目指して
お互いの戦いに臨んで行きます。
特にヴィキの諦めではない真っ直ぐな瞳には、思わず見入ってしまいました。

それにしても、水球のシーンは迫力でした~ 本当の代表選手たちが出演しているらしいです。
水球の試合はほとんど見たことが無いですけど
こんなに凄い試合なら次のオリンピックの時には見てみたいなあと思いました。

観る前は難しい作品かなあと思っていたのですけど、
主人公たちの生き様を観ているうちにすっかり感情移入していた1本です(^^ゞ

監督:クリスティナ・ゴダ 出演:イヴァーン・フェニェー カタ・ドボー
2006年製作 ハンガリー 原題:SZABADSAG, SZERELEM/CHILDREN OF GLORY
(071113)


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たいちさん

先日テレビで、ハプスブルク家の放送を見たとき、ハンガリーのことも出ており、少し知識を得ました。他民族のハンガリー国民の苦しい歴史が背景にある映画ですね。
by たいちさん (2007-11-16 13:12) 

non_0101

たいちさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
ハンガリーで大ヒットをした作品らしいです。
二つの歴史的事実を上手く取り込んでいて迫力がありました。
歴史的な背景が分かっていると、もっと感情移入出来るかも知れませんね☆
by non_0101 (2007-11-18 08:32) 

non_0101

xml_xslさんへ
niceをありがとうございました!
by non_0101 (2007-11-18 08:59) 

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