ザ・バンク 堕ちた巨像 [さ行]
国際情勢をも動かすような巨大銀行をめぐる陰謀を描いたサスペンスドラマです。
人の命など何とも思わないような銀行のトップ陣の思考が本当に不気味な作品でした～
世界中に拠点を持ち、主要国にも強い影響力を持つ国際銀行IBBC。
このIBBCには多くの疑惑が浮かんでいたが、確かな証拠や証人を得られずに立件できなかった。
3年前からこの銀行を追っているインターポール捜査官のサリンジャー（クライヴ・オーウェン）は
ニューヨーク検事局員と共に、匿名で連絡してきた証人候補とコンタクトを取っていた。
その人物と直接話した検事局員が、IBBCが武器の売買に絡んでいるという情報を得て
今度こそ有力な証人だと喜びながらサリンジャーに電話している最中、突然倒れて死んでしまう。
検事局員の死因は病死と判断されたが、
サリンジャーは彼の首に小さな傷跡が残されているのを見つける。
突然の死は殺人だと確信したサリンジャーは、IBBC関連の情報を追っていった。
そして、元IBBCの役員が検事局員の数時間後に不審な事故で死んだことを知った…
倫理など普通の感覚からは遠いところに行ってしまった巨大企業の存在が怖かったです(T_T)
全ては自社の利益を守るため、証人や捜査員たちをはじめとして、
邪魔と判断したら、他国の次期大統領候補までをも簡単に殺してしまう銀行首脳陣。
いくら証人を得ようとしても次々と殺されてしまうために陰謀は解明されず、罪は暴かれません。
そして、陰謀に立ち向かおうとするサリンジャーやエラ（ナオミ・ワッツ）にも命の危険が迫ってきます。
何故、銀行が武器の売買に絡んでいくのかが不思議だったのですけど
ストーリーが展開していく中で、その理由が次第に明かされていきます。
武器の売買には巨額な資金が動き、購入した国には巨額の借金が生まれます。
銀行は国々を武器で支配したいのではなく、借金漬けにして支配下に置きたいと考えたのです。
そこまでして利益を得てどうするのだろう…と思うと共に、
借金の生まれるところにこそ利益が生まれるという考え方は、ある意味当たり前のようでいて
実は社会そのものを蝕んでいるのかもと思うと怖かったです。
主人公たちがどんなに犯人を追って行っても、巨大な権力の前には立ち向かえません。
法の下では罪を明らかにすることは出来ず、
遂に物語は毒を持って毒を制するという展開へと向かっていきます。
その一筋縄では行かない展開に、こんな企業は本当に現実にもあるのかも…と
ちょっと納得した気にさせられてしまいました(T_T)
観終わった時、やるせない気持ちと一緒に
主人公サリンジャーの行く末がとても気になってしまった1本です。
監督：トム・ティクヴァ 出演：クライヴ・オーウェン ナオミ・ワッツ
2009年 アメリカ/ドイツ/イギリス 原題：THE INTERNATIONAL
（20090405）
人の命など何とも思わないような銀行のトップ陣の思考が本当に不気味な作品でした～
世界中に拠点を持ち、主要国にも強い影響力を持つ国際銀行IBBC。
このIBBCには多くの疑惑が浮かんでいたが、確かな証拠や証人を得られずに立件できなかった。
3年前からこの銀行を追っているインターポール捜査官のサリンジャー（クライヴ・オーウェン）は
ニューヨーク検事局員と共に、匿名で連絡してきた証人候補とコンタクトを取っていた。
その人物と直接話した検事局員が、IBBCが武器の売買に絡んでいるという情報を得て
今度こそ有力な証人だと喜びながらサリンジャーに電話している最中、突然倒れて死んでしまう。
検事局員の死因は病死と判断されたが、
サリンジャーは彼の首に小さな傷跡が残されているのを見つける。
突然の死は殺人だと確信したサリンジャーは、IBBC関連の情報を追っていった。
そして、元IBBCの役員が検事局員の数時間後に不審な事故で死んだことを知った…
倫理など普通の感覚からは遠いところに行ってしまった巨大企業の存在が怖かったです(T_T)
全ては自社の利益を守るため、証人や捜査員たちをはじめとして、
邪魔と判断したら、他国の次期大統領候補までをも簡単に殺してしまう銀行首脳陣。
いくら証人を得ようとしても次々と殺されてしまうために陰謀は解明されず、罪は暴かれません。
そして、陰謀に立ち向かおうとするサリンジャーやエラ（ナオミ・ワッツ）にも命の危険が迫ってきます。
何故、銀行が武器の売買に絡んでいくのかが不思議だったのですけど
ストーリーが展開していく中で、その理由が次第に明かされていきます。
武器の売買には巨額な資金が動き、購入した国には巨額の借金が生まれます。
銀行は国々を武器で支配したいのではなく、借金漬けにして支配下に置きたいと考えたのです。
そこまでして利益を得てどうするのだろう…と思うと共に、
借金の生まれるところにこそ利益が生まれるという考え方は、ある意味当たり前のようでいて
実は社会そのものを蝕んでいるのかもと思うと怖かったです。
主人公たちがどんなに犯人を追って行っても、巨大な権力の前には立ち向かえません。
法の下では罪を明らかにすることは出来ず、
遂に物語は毒を持って毒を制するという展開へと向かっていきます。
その一筋縄では行かない展開に、こんな企業は本当に現実にもあるのかも…と
ちょっと納得した気にさせられてしまいました(T_T)
観終わった時、やるせない気持ちと一緒に
主人公サリンジャーの行く末がとても気になってしまった1本です。
監督：トム・ティクヴァ 出演：クライヴ・オーウェン ナオミ・ワッツ
2009年 アメリカ/ドイツ/イギリス 原題：THE INTERNATIONAL
（20090405）
takemoviesさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2009-04-07 12:35)
xml_xslさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2009-04-07 12:35)
なかなか面白いストーリーですね。現実世界でもあるかも知れないと思うと怖いですね。機会あれば観たいですね。
by たいちさん (2009-04-08 14:31)
たいちさんへ
こんばんは。nice＆コメントをありがとうございました！
あまりにもあっけなく人の命を奪うので、え～と思いつつも
本当にありそうな雰囲気にドキドキでした。
あいまいさを残す展開にもリアルさを感じました。
実態が見えにくい巨大銀行の姿が怖かったです☆
by non_0101 (2009-04-08 23:03)
こんばんは。
モデルになった銀行が実在したらしいですね。
恐ろしい話ですが、アクションもサスペンスも優れた面白い映画でした。
by hash (2009-04-20 00:09)
hashさんへ
こんばんは。nice＆コメント＆TBをありがとうございました！
アクションもサスペンスも見応えありましたね。
モデルがあるのですか？なるほど。納得のリアルさです。
一人を倒しても次が出てくるだけで、ただ気が済むだけというのが
巨大企業らしくて、何とも不気味でした～
by non_0101 (2009-04-20 23:35)
こんにちは。先週金曜日に東京で観ました。
私も主人公の将来が気になって仕方ありませんでした。
もう少しランボー方面に振るか、インターポール全員集合で解決してもらうか、どちらかで解決ー！ってオチを期待していたのですが・・・面白かったんですけどね～。
by Yakoha (2009-04-21 00:12)
Yakohaさんへ
こんばんは。nice＆コメントをありがとうございました！
主人公の将来が気になりますよね～
ボーンのように強くは無いし、そんなに器用そうにも見えなかったし(^_^.)
すっきり終わるのも楽しそうですよね！
このすっきりしない感じの終わり方もやるせない感じがして
妙にリアルだなあと思ってしまいました(^^ゞ
by non_0101 (2009-04-21 00:59)
アートフル ドジャーさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2009-05-02 21:09)
Ｎｏｎさん、お早う！
この話は、映画の中の絵空事なのでしょうか？
＊実際、現実に現在進行していることなんでしょうか？
銀行という余りにも巨大な悪、その悪に対して
果敢に戦いを挑んでゆく孤独なヒーロー・ヒロインを
クライブ・オーウェンとナオミ・ワッツが好演していますね！
毒には毒をもって制すという展開もいいですよね！
by みつかこねか (2010-01-23 06:38)
みつかこねかさんへ
こんにちは。本当にありそうな物語ですよね。
そのリアルな雰囲気が面白かったです。
主人公はどうなるのだろうなあとちょっと思ってしまいました☆
by non_0101 (2010-01-23 09:51)