オカンの嫁入り [お]
原作は未読でしたけど、この2人の共演なら観なくては!と楽しみにしていました。
俳優さんたちの圧倒的な演技と共に、人生について深く考えさせられる物語でした。
おにいちゃんのハナビ [お]
兄妹の絆や花火へ込める人々の想いを描いた作品です。
主人公を演じている高良健吾さん&谷村美月さんが好きな俳優さんなので、観たいなあと思っていました。
妹を想う兄や家族の強い気持に、ボロボロに泣かされてしまいました~
オーケストラ! [お]
予告編の指揮の様子を観て、どんな音楽が奏でられるのだろうかと気になっていました。
全体的にはパリでコンサートを開くまでのドタバタ劇でしたけど
ラストに聴かせてくれる演奏には本当に感動でした~
オーシャンズ [お]
途中に挿入される微妙なシーンはどうだろうかと話題だったので、どうしようかと思っていたのですけど
映像は素晴らしいと聞いたのでやっぱりチャレンジして来ました。
噂通りの素晴らしさとガッカリ感のある作品でした(^^ゞ
大洗にも星はふるなり [お]
前日の『曲がれ!スプーン』引き続き、この作品もクリスマス・イブに大騒ぎしています(^^ゞ
恋のかけ引きで盛り上がる男たちの熱さに笑い通しでした~
男と女の不都合な真実 [お]
連休も終わり、今日は楽しい映画を観たいなあと考えてチャレンジしてみました。
なかなか過激な台詞に、これは字幕を考える人は難しいかったのかな、それとも楽しかったのかなと
ちょっと考えながら観てしまうような作品でした(^^ゞ
女の子ものがたり [お]
美しい海沿いの小さな町を舞台に、強い絆で結ばれた女の子たちの友情と人生を描いていました。
彼女たちの不器用だけど懸命に生きる姿が切なくて涙、涙…でした~
おと・な・り [お]
印象的な音が、役者たちに寄り添うように撮られている映像と共に優しく心に響いてきて、
観終わった時に思わずニッコリするような映画でした(^^)
俺たちダンクシューター [お]
ウィル・フェレルのコメディなので苦手かなあと思っていたのですけど、
結構しみじみとさせるところもあって、意外と爽やかに楽しめるコメディでした(^^)
1970年代。プロバスケットリーグが二つあった頃のこと。
バスケのパフォーマンスで観客を魅せるNBAに対して、
ABAは楽しさが一番とばかり、型破りな試合展開やショーアップなどで観客を楽しませていた。
だが、ABAの人気は下降線をたどり、とうとうリーグ消滅の危機に陥ってしまう。
そして、ABAリーグの上位4チームはNBAへ移ることが出来るが、残りは解散という決定が下されてしまった。
ABAのチームの1つ“フリント・トロピックス”はジャッキー・ムーン(ウィル・フェレル)が
オーナー兼監督、そして中心選手としても試合をこなして地元の人気を牽引していた。
だが、チームの実力は万年最下位で、上位4チームに入る望みは薄かった…
実際にあったABAリーグの逸話を元にした、笑いがいっぱいのコメディです。
ウィル・フェレルなのですけど、意外にスポ根もしていて
いつの間にか頑張れ~と、駄目チームを応援しながら観ていました(^^ゞ
1つのヒット曲で財産と人気を築き上げた歌手のジャッキー・ムーンは
今は自分のチームに彼の全てを捧げています。
いつも観客は少なくて貧乏なチーム。
でも、小さな町のチームらしく、ローカル局の番組はいつもチームを応援してくれます。
そんなチームにやってきた解散の危機。
ジャッキーは上位4位に入るべく、チャンピオンチームに所属していた元スター選手の
エド・モニックス(ウディ・ハレルソン)を召集し、チームの建て直しを図ります。
そして、チームが一丸となって立ち上がった時、奇跡が段々と近付いてきました。
いろいろ楽しかったですけど、特に面白かったのは試合の前に行なわれるショーです。
着ぐるみで踊ったり、熊と格闘したり… もう、コメディショーでも観ているようです。
試写会の前にGAGA宣伝部の人が舞台挨拶をして言っていたのですけど、
“熊と格闘する”のも実際に行なわれた記録があるらしいです。
映画では思いっきりコメディにアレンジしていたので、最後の最後までこの熊が活躍していました(^^ゞ
最後まで笑ってしまうような展開を観ながら、
こういう軽くてHAPPYな映画もたまにはいいよね~と思った1本です(^^)
監督: 出演:ウィル・フェレル ウディ・ハレルソン
2008年 アメリカ 原題:SEMI-PRO
(080731)
おくりびと [お]
家族の絆について、しみじみと考えさせられました。
幼い頃から目指していた夢のチェロ奏者になった大悟(本木雅弘)。
だが、これからという時、楽団は財政難のために解散してしまった。
自分の能力では新たな行き先は見つからないと悩んだ挙句、大悟は故郷へ帰ることにする。
ウェブデザイナーの妻・美香(広末涼子)も笑顔で彼についてきた。
故郷の山形で亡き母の遺した家に住み始めた大悟は、仕事探しを始める。
ふと目に留まった“旅のお手伝い”という広告に惹かれ“NKエージェント”を訪ねた彼は
その会社に違和感を覚える。
よく確認してみると、そこは旅行代理店ではなくて、納棺を執り行う会社だった…
納棺師という職業を初めて知りました。
勘違いと成り行きで納棺師になってしまった主人公。
彼には両親はいません。母は彼が外国にいる時に亡くなり、
父は彼が幼い頃に浮気をして家を出ていったきりで、顔ももう覚えていません。
そんな家族の縁に薄い彼が納棺師として遺族たちと対面していく中で
その心の痛みや哀しみと共に、納棺師という役目の意義を感じていきます。
故人を家族たちにどれだけ安らかに見送らせるかは納棺師の腕次第なのです。
そんな彼が仕事に遣り甲斐を感じて来たある日、この仕事には偏見の目もあるということを知ります。
人の死を商売にしていると言うことで、忌み嫌われているのです。
彼は仕事を続けるか悩みます。
でも、彼は人を清めて見送る手助けをするという納棺師の仕事から離れられなくなっていました…
それにしても役者さんたちがみんな良かったです~
主人公役の本木雅弘さんの細やかで本格的な手際も凄かったですけど、
脇を固める社長役の山崎努さんや同僚役の余貴美子さん、銭湯仲間の笹野高史さんなど
多くの人が心に残るシーンを見せてくれました(T_T)
特に山崎努さんはちょっと癖のある人物を演じると本当に上手いですね。
納棺師として最高の仕事が出来た主人公のこれからの未来に幸せあれと願った1本です。
監督:滝田洋二郎 出演:本木雅弘 山崎努 広末涼子 余貴美子 笹野高史
2008年 日本
(080811)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は9月13日以降の予定です。
王妃の紋章 [お]
チャン・イーモウ監督らしく豪華で圧倒的で、そして残酷な人間ドラマを描いた大作でした。
紀元928年。唐の時代に栄華を極めた王家があった。
規律の正しさを尊ぶ国王(チョウ・ユンファ)と、別の王家から嫁いできた美しき王妃(コン・リー)、
そして繊細な第一王子、武道に優れた第二王子、天真爛漫な第三王子たちが
きらびやかな宮殿で優雅に暮らしていた。
9月。菊の節句<重陽節>に向けて、国王(チョウ・ユンファ)が遠征から帰還するという知らせがあった。
早朝から国王を迎えるために整列した後宮の一同だったが
国王は出迎え不要というお触れを出して帰還を伸ばす。
実は辺境の地の任務についていた第二王子(ジェイ・チョウ)を迎えに行ったのだ。
対面すると早速、第二王子と手合わせをし、その腕の上達を感じて満足しつつも警告を告げる。
“私の与えるものだけを受け取れ。与えないものは欲しがるな”と…
金と赤を基調とした宮殿の豪華さが凄かったです~
圧倒的な人数の女官たちが規律正しく起床するところから始まるストーリーは
その作られた規律の美しさの影で、次第にどろどろの愛憎劇になっていきます。
持病のために日々定期的に薬を飲む王妃。
王妃のために薬を調合するという優しさを見せつつも、実は密かに毒を仕込んでいる国王。
この二人のもたらした憎しみの連鎖が、息子3人を巻き込んで王家の崩壊へと繋がっていきました。
しかも、前半の展開はドラマだったのに、後半は圧倒的な戦闘シーンの連続!
ワイヤーアクションも大軍での攻防も出てきて、ハードなアクションがいっぱいです。
毒という静かで陰湿な手段から、謀反という直接的な手段へと移るにつれて憎しみの表現が凄まじくなってきて
もう、戦いのシーンは戦争映画のような血糊だらけになってしまいました(T_T)
それにしても、国王の力の見せ付け方は圧倒的でした。
宮殿や衣装の豪華さもさることながら、官人の数も統制の取れ方もすばらしく、
特に国王の意をくんで迅速に作業していく官人たちの動きは非情なくらいでした。
そしてそんな世界に負けない存在感のチョウ・ユンファとコン・リーのオーラもさすがだなあと感じました。
愛の無いところに生まれた憎しみの深さに怖さを感じつつも
憎しみも相手の強い存在感があってこその感情なのだなあとしみじみ思ってしまった1本です。
監督:チャン・イーモウ 出演:チョウ・ユンファ コン・リー ジェイ・チョウ
2007年製作 中国/香港 原題:CURSE OF THE GOLDEN FLOWER/満城尽帯黄金甲
(080321)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は4月12日以降の予定です。
オフサイド・ガールズ [お]
実話を基にして作り上げたイランの作品です。
戒律の厳しいイランで生まれながらもサッカーを愛する少女たちが映し出されていました。
イランでサッカーワールドカップの出場をかけた大事な試合が始まろうとしていた。
ミニバスに乗ったサポーターたちが、次々と競技場へと集まって来ている。
その中に、不安そうにミニバスに乗っている一人の少女がいた。
イランでは、女性が男性の出場するスポーツを競技場で観戦することは禁じられている。
それでもサッカーを愛する少女たちは、男装をして警察に見つからないように祈りながら
サッカー場へと足を運んでいるのだ。
その少女はダフ屋に足元を見られて高い料金を吹っかけられながらも必死でチケットを手に入れたのだが、
どうみても女の子に見えてしまう姿のため、競技場を警備していた兵士に見つかってしまった。
そして、同じように捕まった女の子たちの元へと連れて行かれてしまった…
法律で禁じられたってなんのその!
スタジアムでサッカーを見たいという願いを叶えるべく挑戦した少女たちの物語です。
そもそも、私の目から見たらどう考えても理不尽にしか思えないこの法律。
応援に来ていたサポーターの若者たちも、見逃してやろうよと同情的だし、
捕まえた兵士も理詰めで問われると答えるのに苦労する始末。
少女たちは「日本人の女性は応援してた!」など他の国に生まれれば大丈夫なのにと訴え、
今日の試合も相手国の女性は警備付きで観戦できていると聞いた兵士たちも複雑な表情です。
それでも規則だからと、兵士たちは一生懸命に少女たちを確保しておこうと苦労します。
そもそも捕まえている兵士たちは兵役のために兵士になっているだけ。
早く兵役が終わらないかなあと願い、実家の畑や家畜を気にかけている兵士もいます。
何と言っても、目の前で大事な試合が行なわれているのです。
逮捕者の警備よりも試合が気になってしまいます(笑)
逮捕後にどうなるかなんて考えずに、この試合の勝利を楽しもうよ!というノリで
護送されるバスの中でも楽しんでしまう少女たちの明るさが可愛かったです。
どんなに法律で締め付けても、若さのパワーには敵わないなあと笑ってしまった1本です。
監督:ジャファル・パナヒ 出演:シマ・モバラク・シャヒ サファル・サマンダール シャイヤステ・イラニ
2006年製作 イラン 原題:OFFSIDE
(070814)
オーシャンズ13 [お]
夏の花火のように華やかで楽しくて、豪華だったなあ~という余韻を残す面白さでした(^^)
ラスベガスで最高のホテルが建った。オーナーは各国に5つ星ホテルを持つバンク(アル・パチーノ)。
しかし彼は非情な男で、そのホテルの完成間近にパートナーだったルーベンを裏切った。
使うだけ使われ、土地や金を奪われてしまったルーベンは、ショックから倒れて寝込んでしまう。
情が厚く仲間に慕われていたルーベンの危機を知ったオーシャン(ジョージ・クルーニー)は
仲間たちを集めてルーベンの敵討ちをすべく作戦を練り始めた。
しかし、最新式の防御システムを誇るそのホテルは難攻不落。
しかも予期せぬ状況から、オーシャンたちは資金不足に陥ってしまう。
困り果てた彼らは、以前にカモにしたことのあるベネディクト(アンディ・ガルシア)に声をかける。
別のホテルのオーナーでもあるベネディクトと利害が一致した彼らは折り合いをつけ、
ホテルのカジノをつぶすべく準備を進めて行った…
出演者たちの豪華さと巧妙に張られた罠。いつ観ても楽しいシリーズです。
特に今回は敵役がアル・パチーノと大物なので、挑んでいく方の仕掛けも大変です。
まずはカジノの各ゲームに対してどのように対策を採っていくか。
そしてもう一つの課題の“ダイヤモンド”をどのように盗むのか。
ホテルの中だけでなく、あらゆるところから仕掛けていく罠の多さに
さすがはビックプロジェクトだなあと感心しながら観ていました(^^ゞ
今回は女性の登場が少なくて、敵の腹心スポンダー(エレン・バーキン)くらいしか出てこないせいか
ストーリーもなんとなくすっきりしている感じで良かったです。
相変わらず変装のオンパレードで、みんな楽しそうだなあと思ってしまいました。
悪い人は悪いなりに、悪くない人は悪くないなりにという感じに
ラストも納得の結末で、ちょっとほっとしました(^^ゞ
「11」と「12」をもう一度観直してみたくなった1本です。
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演:ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット マット・デイモン
2007年製作 アメリカ 原題:OCEAN'S THIRTEEN
(070712)
オーロラ [お]
ひとつひとつのシーンが美しい絵のような作品でした。
踊りを禁じられた国で育ったオーロラ姫は、実は踊りが大好き。
人目のつかないところでこっそりと、でも楽しく軽やかに踊っていた。
しかし、王は窓からそんな姿を望遠鏡でチェックしては、彼女に厳しく注意をしていた。
ある日、舞踏会の開催が計画された。
王や摂政が逼迫した財政難を救うため、オーロラ姫を使って政略結婚を考えたのだ。
舞踏会の招待へ使うために、肖像画が必要になった。
彼女は自分の肖像を書いてくれた画家に密かに恋心をいだくが…
初めから終わりまで、美しい踊りがいっぱいです。
美しい風景とお城と踊りで、すぐファンタジーの世界へ引き込まれていきます。
ただ、オーロラ姫と言っても“眠れる森の美女”ではなく、まったく別のファンタジーでした。
主演のマルゴ・シャトリエがとってもキュートでかわいかったです。
踊りが大好き!という想いが全身からあふれ出ていました。
楽しそうに踊っている姿は、姉思いの弟くんが見とれるのも分かるなあという感じです。
こんな彼女に真っ直ぐに見つめられたら、身分違いでも好きになってしまうでしょう(^^)
出てくる3人の王子が見せる踊りは、踊りなど普段は全く見ない私でも面白かったです。
アラブ風、東洋(現代)風、そして西洋風と三様の踊りが出てきます。
それもパリや世界で活躍しているダンサーたちが演じているだけあって
その美しさは圧倒的でした!
ただし、ラストの西洋風が一番お姫様に合っているのは分かりますけど
それにしても東洋から来たと思われる王子が持ってきた踊りはびっくりでした。
(15・6歳の夢みる女の子でなくとも引いてしまうような踊りでした(笑))
恋の行方にどきどきしながら、あっと言う間に時間が過ぎました。
哀しくて美しいファンタジーにとっぷりと浸かれる1本です。