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いのちの子ども [い]

イスラエルにある病院を舞台に、一人の赤ちゃんを助けようと頑張る人々の姿を描いた作品です。
ずっと気になっていたドキュメンタリーをようやく観ることが出来ました。
知っているようで知らなかったイスラエルとパレスチナの現実と問題の難しさを実感させられる作品でした。

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イリュージョニスト [い]

ジャック・タチの幻の脚本をもとに『ベルヴィル・ランデブー』のシルヴァン・ショメが映画化したアニメです。
素朴な画風とヨーロッパの美しい風景の予告編にとても惹かれていました。
上映館が少ない中ようやく観て来た作品には、本当に切なくて心に残る物語が綴られていました。

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犬とあなたの物語 いぬのえいが [い]

オムニバスで犬と人のかかわりを描いている“いぬのえいが”第2弾です。
前作は大好きで、それぞれの物語に笑って泣きながら観ていました。
今作も犬への強い気持ちが詰まっていました。

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インセプション [い]

『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督がレオナルド・ディカプリオを主演に描いたSFです。
予告編を観て、凄そうだなあとワクワクしていました。
壮大な夢の世界に圧倒される2時間半でした~

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息もできない [い]

☆2ヶ月間も宿題にしていた「息もできない」をようやく書きました☆

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昨年の東京フィルメックスで初めて知った時から、怖いけど気になる~と思っていた作品です。
主演のヤン・イクチュンが製作・監督・脚本・編集も全て担って創り上げた作品です。
一人では観れそうになくて、友達にくっついてチャレンジしてみました。
やっぱり凄い衝撃を受けてしまいました(T_T)

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インビクタス/負けざる者たち [い]

クリント・イーストウッド監督&モーガン・フリーマン主演の話題作です。
南アフリカ共和国初の黒人大統領となったマンデラ大統領の困難に立ち向かう姿と
ラグビーのワールドカップを通して一つになっていく国民の熱気を
迫力ある試合のシーンと共に描いていました。

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イングロリアス・バスターズ [い]

第二次世界大戦下のフランスを舞台に、ナチスと彼らを脅かす極秘部隊との戦いを描いた
クエンティン・タランティーノ監督最大のヒット作です。
最初から最後までタランティーノらしいテンションで突き抜けていました~

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いけちゃんとぼく [い]

漫画家・西原理恵子さんの同名絵本を映画化した作品です。
原作は未読ですけど“泣ける絵本”と評判なので楽しみにしていました。
小学生の男の子と、彼にしか見えない不思議な生き物“いけちゃん”との心の交流が
爽やかで元気だけどちょっと切ない雰囲気で描かれていました。

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インスタント沼 [い]

三木聡監督&脚本の不思議で可笑しいハイテンションなコメディです。
予想も付かない展開と主演の麻生久美子さんの弾けた演技にくすくす笑い通しでした~

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イエスタデイズ [い]

本多孝好の短編小説を映画化した作品です。
ギンレイホールで上映されていたので観て来ました。
ちょっと不思議なタイムスリップものです。予想以上に心に響くファンタジーでした。

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ICHI [い]

目が見えず三味線と唄を聴かせながら孤独な旅を続ける女剣術使いを描いた時代劇です。
主人公の心の痛みと静かな叫びに胸が打たれるような作品でした。

目の見えない“市”(綾瀬はるか)は三味線と唄を聴かせながら一人旅を続けていた。
ある日、境内で休んでいたところ、彼女の美しさに目を付けた男たちが彼女に手を出そうとした。
「私に構わないで下さい」と静かに言う彼女を笑いながら男たちが囲んだ時、一人の侍が止めに入った。
侍(大沢たかお)は事態を丸く治めようとするが男たちは弱腰の侍を甘く見て襲いかかってきた。
すると、それまで人形のように座っていた市が侍を庇うように男たちに切りかかっていた…

綾瀬はるかさん演じる市の静かな気迫が画面全体から伝わってきました~

芸で身を立てるため幼い頃から仲間と一緒に三味線と唄を学んできた市。
彼女は一人前になって仲間たちと共に仕事をしていましたが
不幸な事件により掟を破ったとして、仲間から追放されてしまいます。
生きる希望も無くなった彼女は、幼い頃から父のように慕っていた人を探したいと願います。
その人ともう一度会うことだけが彼女の生きる希望だったのです。
でも男たちに剣を使ったことにより、彼女は否応無しに戦いに巻き込まれていきました。

それにしても綾瀬はるかさんは予想以上に良かったです。
ガラス玉のように何も映していないように見える瞳。
全ての気力を失ったような静かな表情。
血を流しながらも戦い続ける姿。
全てが主人公そのもので、こんなに演技の上手い人だったとは…と感心してしまいました。
この作品は彼女がいたからこその企画だったのですね。

心が空洞になるほどの喪失感を体験した市の哀しみを感じつつも、
1つの道を終えて新たな道へと旅立っていく彼女の表情に小さな希望が見えた気持ちになった1本です。

hitsuji_ICHI.jpg

監督:曽利文彦 出演:綾瀬はるか 大沢たかお 中村獅童 窪塚洋介
2008年 日本
(20081014)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は10月25日以降の予定です。

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イーグル・アイ [い]

スピルバーグ製作総指揮&シャイア・ラブーフ主演のサスペンス・アクション。
予告編を観て凄そうだなあと思っていた作品です。

何を描いてもネタバレになりそうなので、ストーリーはあまり書けないです(^^ゞ

コピーショップで働いている青年ジェリー(シャイア・ラブーフ)と
法律事務所で事務の仕事をしているシングルマザーのレイチェル(ミシェル・モナハン)が
自分の携帯電話にかかってきた謎の女性からの電話で強制的な指示を受けます。
それはもう、選択の余地が無いほどのせっぱ詰まった状況下です。
ごく普通に暮らしていた見知らぬ男女が何故こんな目に遭うのか。
大きな謎を残したまま、主人公たちは出口の無い罠へと落ちていくように、どんどん先へと向かっていきます。

正直、ストーリーは予告編を観て想像していた通りでしたので、あまり驚きは無かったです。
ただ、何故この二人が選ばれたのか。最後に何が起きようとしているのか。
そこは組み立てられたパズルのようでちょっと面白かったです。

一番の見所はもしかしたらカーアクションかも知れません。
カーチェイス&追突で、どれが主人公の車か判らなくなるほどグチャグチャになってました(笑)
あと主人公の情報がどれだけ集められているかを見せ付けられたシーンは
実際に可能だろうなあと考えられるだけに怖かったです。

観終わった時、この映画をあまりにも現実と違和感を感じないまま観てしまったことに気付き、
それこそが怖いことかも…?と思ってしまった1本です。

hitsuji_EAGLE-EYE.jpg

監督:D・J・カルーソー 出演:シャイア・ラブーフ ミシェル・モナハン ビリー・ボブ・ソーントン
2008年 アメリカ 原題:EAGLE EYE
(20081009)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は10月18日以降の予定です。

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イントゥ・ザ・ワイルド [い]

ジョン・クラカワー著のベストセラー小説『荒野へ』を原作に、
アラスカの大地で非業の死を遂げた若者クリス・マッカンドレスの半生を描いた作品です。
ショーン・ペンが監督として創り上げたかったものはこれだったのか…と納得でした。

大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は、誰にも行き先を告げずに旅立った。
もともと彼は、大学卒業までは義務として両親の期待に応えるように過ごして来た。
だが、彼は昔から夫婦仲の悪い両親のことが本当に嫌いだった。
家族の中で唯一、心を許せるのは妹だけで、幼い頃から両親の暴力的な喧嘩に怯えながら
二人で慰め合っていた。
そんな両親への不信を胸に秘めながら育ったクリスは満を持して行動を起こし、
IDカードを全て捨て、車も途中で乗り捨てて、家族から完全に行方不明になったのだ。
大自然を感じながら進んでいく旅の中で、彼は人々の温かい心に触れる機会を得ながら
少しずつ心を癒していった。
そして、旅の集大成として、彼はアラスカの大地へと向かって行った…

映像の美しさと主人公の運命に、哀しみで胸がいっぱいになってしまいました(T_T)

家族や社会から解き放たれようと当ても無い旅に出た主人公クリス。
彼は高圧的だった父親の残像から逃れるように旅を続けていきます。
一人旅を続ける彼と親しくなった人々はみんな、彼を兄弟や子供のように可愛がって愛します。
彼の孤独さと愛情の飢えを癒そうと心を開いて語りかけるのです。
そんな無償の愛を受けながらも、家族への不信はなかなか消えることはありません。
そして、彼は自分を追い込むようにアラスカへと向かいます。
でも、そこには自然の本当の厳しさが待っていました。

主人公のクリスを演じているのは『スピードレーサー』のエミール・ハーシュ。
『スピードレーサー』では、あの派手な映像に飲まれていたようにも感じたのですけれど
今作では、誰からも愛されるようなクリスを魅力的に演じていました。
また、両親を演じているウィリアム・ハートとマーシャ・ゲイ・ハーデンはさすがの存在感でしたし、
アカデミー賞にノミネートされたハル・ホルブルック演じる孤独な老人との別れのシーンは
本当に切なかったです(T_T)

彼のたどって来た旅と言葉のひとつひとつがとても印象的で胸に響いてきました。
すぐにもう一度観る気にはなれないですけど、またいつか観直してみたいなあと思った1本です。

hitsuji_INTO-THE-WILD.jpg

監督:ショーン・ペン 出演:エミール・ハーシュ ハル・ホルブルック キャサリン・キーナー ウィリアム・ハート マーシャ・ゲイ・ハーデン
2007年 アメリカ 原題:INTO THE WILD
(080818)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は9月6日以降の予定です。

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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 [い]

待望のシリーズ第4弾です。今回もハリソン・フォードは頑張っていました(^.^)

1957年。アメリカ軍基地を目指して荒野を走っている車両の一団がいた。
彼らが基地に着くと、その基地では実験のために外部からの立ち入りを禁止していると言われる。
だが、一団は対応に出た兵士たちに銃を向けると、一瞬で抹殺してしまった。
実はその一団はアメリカ軍関係者に化けたロシア軍だったのだ。
ロシアは研究のため、アメリカ軍倉庫に眠っている、あるものを探していた。
車両が基地に入ると、車のトランクから二人のアメリカ人が荷物のように転がされた。
探し物のヒントを知っていると思われる彼らの一人は、大学教授のジョーンズ博士(ハリソン・フォード)だった…

大満足~というほどではなかったですけど、やっぱり楽しい作品でした(^^ゞ

このシリーズは『レイダース』が一番のお気に入りで、『最後の聖戦』『魔宮の伝説』の順番に好きです。
と言うか実は『魔宮の伝説』は水がドーっと流れてくるシーンなど所々しか記憶に無くて、
何故だろうと思っていたのですけど、前日TV放映された『魔宮の伝説』を改めて観て納得。
大きな虫とか呪いとか、あんまり観たくないシーンが多かったのですね(^_^.)
微妙に長く感じるアクションシーンを観ながら、
そう言えばこんなテンポの作品だったなあと思い出し、気持ちも準備して観に行きました(^^)v

前作から18年後なので大戦は終わって、アメリカ vs ソ連の冷戦時代に突入しています。
でも、やっぱり基本は同じ冒険アドベンチャー!
強敵ロシア軍を相手に偉大なパワーを秘めたお宝を巡って、南米への冒険へと旅立ちます。
(もちろん、強烈な虫も出てきます~)

今回の冒険は失踪した教授の手紙を持ってきたマット・ウィリアムズ(シャイア・ラブーフ)と一緒です。
お得意のカーチェイスのシーンはマットの活躍もあって、楽しかったです。
今回再登場した『レイダース』のマリオンとの再会&決着は期待通りでした。
また、ロシア訛りの英語をしゃべるケイト・ブランシェットの悪役ぶりも面白かったです(^^)

全体的に懐かしい雰囲気だったなあ、次もあるのかなあと思いつつ、
あったらやっぱりすぐに観にいっちゃうかもと思った1本です。

hitsuji_CRYSTAL-SKULL.jpg

監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:ハリソン・フォード シャイア・ラブーフ ケイト・ブランシェット
2008年 アメリカ 原題:INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL

(20080614)

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イースタン・プロミス [い]

デヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作です。
ヴィゴ・モーテンセンが出演しているというくらいしか知らなかったので、
ハードな暴力描写にビックリでした(^_^.)

ロンドンのドラッグストアにひとりの少女が助けを求めてきた。
彼女はそのまま血を流して気絶してしまい、病院に担ぎ込まれる。
実は彼女は臨月になっており、母子共に状態が悪く死にかけていたのだ。
緊急手術によって赤ちゃんの命は助かったが、少女は亡くなってしまう。
その14歳の少女の腕にはドラッグの注射後が多数残っており、
闇の組織に働かされていたらしいことが想像できた。
手術に立ち会った助産婦のアンナ(ナオミ・ワッツ)は赤ちゃんと少女を気の毒に思い、
せめて赤ちゃんは肉親のもとへ返したいと、彼女の日記を読む決心をする。
そこには彼女が遠いロシアの大地から希望を持って旅立ち、そして現在の境遇へ至った様子が
絶望と共に綴られていた…

ロンドンの裏社会に潜むロシアン・マフィアを舞台にしたサスペンスです。
湿気の多そうな空気の重さに加えて、マフィアの深い闇に入っていくような物語は
作品全体が妙にリアルで怖くて重苦しい雰囲気を漂わせていました。

それにしても、ヴィゴ・モーテンセンはもの凄い存在感でした!

車の運転手としてマフィアに近付いた男ニコライ。
彼は密かに自分をコントロールし、着実に仕事をこなし、謎めいたところを持ちつつも、
徐々にボスたちの信頼を得て、マフィアの組織へと入り込んで行きます。
表情を押さえたヴィゴの演技は
とてもよく切れる刃物のような鋭さを密かに隠しているような主人公にぴったりでした。
また、彼の戦うシーンはリアルで痛そうで、観ていられないくらいハードでした。

また、マフィアのボスのダメ息子を演じたヴァンサン・カッセルもとても上手くて
この人はフランス人だよなあ…と何度か思い返しながら観ていました(^^ゞ

暴力にまみれたマフィアの闇をどっぷり体験した気になった1本です。

hitsuji_EASTERN-PROMISES.jpg

監督:デヴィッド・クローネンバーグ 出演:ヴィゴ・モーテンセン ナオミ・ワッツ ヴァンサン・カッセル
2007年 イギリス/カナダ 原題:EASTERN PROMISES
(080522)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は6月14日以降の予定です。

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愛おしき隣人 [い]

スウェーデンのロイ・アンダーソン監督のちょっと不思議なドラマです。
遅い時間に行なわれた試写会で観てきました(^^)

夜9時半頃の開始なのに、司会者とゲストのトークから始まってびっくり。
でも、そのゲストの放送作家さんの解説が面白くて、とても映画の参考になりました。
そのトークの解説を私の頭の中で変換すると
・ボケばっかりで突っ込みどころの少ないショートショートが集まったような作品
・役者ではなく監督さんの見つけた絶妙に面白い雰囲気の人たちが登場する
・音楽は控えめで独特の間がある
という感じでした。
そして、始まってみると… 本当に絶妙な雰囲気で微妙な笑いを誘うようなショートショートが
ずっと続いていました(^^ゞ

正直、これはどう解釈するのだろう…?と思うものもありました~
笑いのつぼが分からないコントを見ている感覚です。
でも、楽しくて素直に笑えるものもありましたし、哀しさを感じるもの、感動を感じるものなど、
本当にいろいろな物語でそれぞれの人物たちの人生を垣間見せてくれました。
また、ある物語の画面の隅にいた人が、あとの物語の主人公になっていたりとか
ちょっとお遊び感覚で物語が繋がっているのも面白かったです。

観終わった時、街中の人の現実と夢を見て回ったような
なんか不思議な物語を観たなあと感じた1本です。

hitsuji_LES-VIVANTS.jpg

監督:ロイ・アンダーソン 出演:ジェシカ・ルンドベリ エリック・ベックマン エリザベート・ヘランダー
2007年製作 スウェーデン/ドイツ/フランス/デンマーク/ノルウェー 原題:DU LEVANDE/NOUS, LES VIVANTS
(080422)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は4月26日以降の予定です。

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いつか眠りにつく前に [い]

人生を終えようとしている一人の女性の心の旅を描いた作品です。
病で臥せている主人公が人生に想いを馳せながら紡ぎだす言葉に、心が満たされるような物語でした。

最近めっきり身体の弱っている老婦人アン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は
床に就いたまま意識が戻ることも少なくなっていた。
時折、意識が混濁しては娘たちの知らない男の名を呼んでいる。
姉のコンスタンス(ナターシャ・リチャードソン)は母を傷つけないようそっとして置くようにと言うが、
妹のニナ(トニ・コレット)は母の言葉が気になって仕方ない。
そんな中、現実と夢の世界を行き来していた母の意識は名前の主・ハリスと出合った時代へと遡っていた…

過去と現実の時の中で、母と娘たちの想いと哀しみ、そして希望が映し出されていました。

歌手になる希望に輝いていた若き日のアン(クレア・デインズ)。
アンの親友で、振り向いてもらえない恋を諦めて別の人との結婚を選んだライラ(メイミー・ガマー)。
ライラの弟でアンのことを密かに想い続けていたバディ(ヒュー・ダンシー)。
ライラが子供の頃からずっと恋しく思っていたハリス(パトリック・ウィルソン)。
ライラの結婚式で出会ったアンとハリスは一目で恋に落ちますが、
同時に哀しい事故が起きてしまいます。
お互いに愛し合っていたのに別れざるを得なかった運命の中で
アンはハリスに心を残したまま生きていくことになります。

その後に経験する結婚の失敗や子育てと仕事との両立の難しさの中で
アンは「あの時、ハリスと船で旅立っていたら…」という思いに囚われていきます。
彼女にとってハリスとは、一種の幸せな夢への名残だったのかも知れません。
そして、妹のニナはそんな母の思いを敏感に感じ取っていきます。

母の思いに胸を痛めつつも、実はニナ自身も人生の分岐点に立っています。
決断に悩み、将来への不安に心がつぶされそうになっています。
でも、ニナは笑顔と共に向けられた母の言葉と母の長年の親友であるライラの言葉に
勇気付けられ、大きな人生の一歩を進む決断をしました。

それにしても綺麗な作品でした~
幻想的な映像も、女優さんたちの演技や表情も
そしてひとつひとつの台詞もみんな輝きを放っているように感じられました。
そして観ているうちに、心がすっと軽くなるように癒されていきました(^^)

う~ん、これは原作も読んでみたいなあとしみじみ思ってしまった1本です。

hitsuji_EVENING.jpg

監督:ラホス・コルタイ 出演:クレア・デインズ トニ・コレット ヴァネッサ・レッドグレーヴ
2007年製作 アメリカ 原題:EVENING

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犬と私の10の約束 [い]

短編詩「犬の10戒」をストーリー化した同名小説の映画化です。
愛情がいっぱい溢れている物語でした(^^)

今日はあかり(福田麻由子)の14歳の誕生日。
大学病院に勤める父(豊川悦司)と優しい母(高島礼子)の元で健やかに育った彼女だったが
多忙で不在がちの父にはちょっと不満がたまっている。
今日もせっかく誕生日のご馳走とケーキを用意したのに、父の帰宅は夜中だった。
父も仕事に追われ過ぎていることを気にはしているのだけど、
仕事の忙しさについ家族のことへ気が回らなくなっていた。
そんなある日、あかりが学校から帰宅すると、何故か洗濯物が干しっぱなしになっていた。
洗濯物に気付いたあかりが取り込もうと庭に出ていたところ、小さな子犬が迷い込んで来た。
犬の大好きなあかりは喜んで子犬を追いかけたが、子犬は隠れながら走り回ったあげくに
どこかへ行ってしまった。
そしてその頃、急病で倒れたあかりの母は、父のいる病院に搬送されていた…

ごく普通の家族と犬の生活が優しい視線で描かれていました。
それほど劇的な展開はないのですけど、静かな感動を感じる作品です。

やっぱり犬のソックスにやられました~
優しい表情であかりに寄り添うゴールデンレトリバーのソックスは、本当に可愛いです。
あの純粋な瞳に真っ直ぐ見つめられたら、“大好き”って言いたくなりますよね(^^ゞ

ゴールデンレトリバーであるソックスの無償の愛。
一人娘を残して死にゆく母の想い。
その二つが重なり合いながらあかりを包み、彼女は成長していきます。
そして長いと思っていた10年はあっという間に過ぎ
やがてソックスにも寿命の時がやって来てしまいます。
もう、それは分かってはいるのですけど、やっぱり泣かされました(T_T)

犬と共に真っ直ぐに成長した主人公あかりの姿を観ながら、
犬のもたらす優しさの深さを実感した1本です。

hitsuji-inu10.jpg

監督:本木克英 出演:田中麗奈 豊川悦司 福田麻由子 高島礼子
2008年製作 日本
(080227)

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は3月15日以降の予定です。

追伸2
あかり母の絵本が欲しいです~


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インビジブル・ウェーブ [い]

主人公のラストの言葉が胸に響きました。

香港のレストランで働くキョウジ(浅野忠信)は腕の良い料理人。
しかし、店のボスの妻と愛人関係を持っていた。
いつもの通り彼女がキョウジの家へ訪ねて来たところ、彼は彼女を殺してしまう。
ほとぼりが冷めるまでと、タイへ向かったキョウジは
船上で赤ちゃんを抱える若い母親ノイ(カン・ヘジョン)と出会った。
自分の起こしたことや船旅の不便などでやりきれない憤りを抱えていた彼だったが
ノイの不思議な明るさに癒されていく。
しかし、タイに着いたキョウジを待ち受けていたのは、トラブルの連続だった…

映像で心象を語っているような作品でした。
主人公の旅には不吉な影が付きまとって
まるで逃れられない死の影を連れているようなに感じられました。
映画は唐突に、主人公が銃を突きつけて相手に何かを問いただしている場面から始まり、
次に画面いっぱいに青い海、そして主人公が愛人を殺すシーンへと続いていきます。

現在から過去の回想へ、そしてまた現在へと続く物語は、ミステリアスな展開と共に
観ている者をアリスのいる不思議の国のような世界へと落として行きます。
私にはどうも時間の流れが掴めず、
ラスト近くになるまで疑問で頭がいっぱいになってしまいました(^_^.)
でも、登場人物たちの心と行動が解った時、なるほど~と納得でした。

罪を犯した男が旅の果てに得たものは切なくて哀しくもあり、
でも優しくて潔くもあるなあと、ちょっと複雑な気持ちになった1本です。

監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン 出演:浅野忠信 カン・ヘジョン エリック・ツァン 
2006年製作 タイ/オランダ/香港/韓国 原題:INVISIBLE WAVES
(070518)


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イラク ―狼の谷― [い]

最初から最期までかなりハードなサスペンス・アクションでした。

イラク北部にあるトルコ軍秘密部隊の本部を、突然、アメリカ軍が包囲し、兵士たちを連行した。
後日、兵士たちは開放されたが、この事件により屈辱を受けた将校は
友人ポラット宛てに遺書を残して自殺した。
友の意を受けた秘密諜報員出身のポラットは部下2人と共にイラクへ向かい、
作戦を指揮したCIA諜報員サム・マーシャルへの復讐を図る。
ポラットはホテルに仕掛けた爆弾を材料にサムをホテルへと呼び出すが、
サムは無邪気な子供たち30人を人質に取って難を逃れてしまった。
次の作戦を立てていたポラットは、サムが重要な会談に出席する予定があるのを知る。
当日、ライフルを手に建物の屋上で待ち伏せしていたところ、
別の事件でサムに恨みを持つ男が、会談中の建物付近で自爆テロを起こしてしまった…

トルコ人、アラブ人、クルド人等、様々な人たちが暮らしている土地を舞台にした作品です。
どんな内容かなあと思っていましたけれど、基本的にはエンターテイメントな作品でした。

ただし、キーになっているエピソードはとてもハードです。
同盟国のアメリカ兵によって突然に拘束されたトルコ兵たち。
結婚式の披露宴中に軍隊に銃撃され、夫を殺されてしまった新婦。
幼い子供を軍隊に射殺されてしまった若い父親。
収容所で虐待を受ける捕虜たち。そして、軍医による臓器売買。
事件は本当に痛々しいし、もう、観ていて辛いシーンばかりでした。

そんな中、一方を優遇して他方を排除していくという方法で暗躍するCIAの描かれ方は
思いっきり悪者でした(^_^.)
特に指揮者サムは狂信的な面を持っていて、かなり不思議な人でした。
また、人種や宗教の違い、そして石油の利権も絡んで、
イラクの抱える複雑さを物語っていました。
なるほどと思ったのは、アラブ人の導師が自爆テロは間違えだと説いていたことです。
彼は、コーランを正しく理解していないものが自爆テロを行うと言っていました。
宗教というものは同じものから派生しても、随分と違ってくるものなのだなあと感じました。

それにしても、このようなエピソードを盛り込んで、
1つのエンターテイメントにしてしまうところが凄いです。
そして、この作品がトルコで国民の15人に1人が観たほどの
社会的現象にもなる大ヒットを記録したと聞いてさらに驚きでした。
もともとは人気TVシリーズだったそうなので、
もしかしたら日本の「踊る大捜査線」と同じノリだったのかも知れませんね。
それで作られたのがこの内容とは、ちょっとカルチャーショックでした。

観終わった後に、頭が飽和状態になってしまった1本です。

監督:セルダル・アカル 出演:ネジャーティ・シャシュマズ ビリー・ゼイン 
2006年製作 トルコ 原題:VALLEY OF THE WOLVES: IRAQ


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